お天気は晴れのち曇りのち雨。
摘果をしていましたが、昼前に雨が降り始めて撤収となりました。
蒸し暑くて、蚊や蚋も増えてきてお山は大変です。
さて昨日は気のおけないママ友達とさっちプロデュース(責任重大!)で日帰り旅行に行ってきましたよ。
まずは松山はいくのスイーツ⭐︎カミイチ!
松山はいくとは、専属ガイドの案内で松山のレアな観光まち歩きを体験することができるツアーの事。
松山は、数多くの俳人を輩出していて俳句に縁の深い街なので、ガイドと行くまち歩きには、「俳句」と「まち歩き」を意味するハイクをかけて『松山はいく』と名付けられたようです。
昔さえずり句会の仲間で三庵めぐりとレトロ三津浜ぱくぱくはいくを楽しんだ事があったのを思い出し、今回他のコースも試してみる事にしました。
リンクはってみました♪ なつかしいなあ 。。
三庵めぐり(2011年6月)
ameblo.jp
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レトロ三津浜ぱくぱくはいく(2012年6月)
d.hatena.ne.jp
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今回利用したスイーツ⭐︎カミイチはお菓子の神様を祀る中嶋神社と上一万町の老舗のお菓子屋さん三店舗を巡るツアーです。
道後温泉からくり時計前でガイドさんと待ち合わせてツアーが始まります。
ふなやの前の石段を登って小高い冠山へ。
湯神社のすぐお隣にあるのが中嶋神社です。
ここにはお菓子の神様「田道間守命」(たじまもりのみこと)が祀られています。
田道間守命は第11代垂仁天皇に命じられて常世の国より、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を持ち帰りました。
残念ながら持ち帰った時には天皇はすでに亡くなったあとだったそうです。
当時菓子といえば果物だった時代で、田道間守命が持ち帰った非時香菓は歳を取らずに長生きができる薬とされ、果の最も優れたものとして珍重されました。
非時香菓は現在の橘(みかんの原種)であるとされています。
この中嶋神社は私たちみかん農家にとってもゆかりのある場所なのですね。
そういえば、じいじ(井上淳一)の作詞した青石中学校の校歌にも「ときじくのかぐのこのみ」という言葉があったと思い出し、橘の故事もゆかしく、改めていい校歌だなあと思いました。
お菓子の神様をお参りした後は冠山の上から道後温泉をながめました。
温泉の後ろのブルーシートは建設中のホテルです。
冠山にはもう萩が咲いていましたよ。
冠山を降りた後は道後温泉駅から電車に乗って上一万町へ。
スイーツ1店舗目は「西岡菓子舗」
戴いたのは「つるの子」です。
皇室ご愛用のお菓子で、皇室の方々が来松された時には宿泊先でお召し上がりになり、またお土産にもされるそうです。
このつるの子というお名前と形から、「かもめの卵」のようなお菓子を想像していましたが、全く違っていました。
口に入れるとまるでマシュマロのようなほあほあの食感にびっくり。
中の黄色いクリームもとろけるようで、甘すぎず重すぎず上品な味わいでした。
このお菓子は手作業で丁寧に作られているため、大量生産ができず、このお店でしが買うことができないので「幻のお菓子」とも言われているそうです。
知る人ぞ知るお菓子として遠方からも買いに来られるとか。
私達がお店にいる間に、本蕨餅が出来上がりお店に並べられました。
本蕨を使った蕨餅は大変珍しく、出来たては特に柔らかくて美味しいですよと勧めて頂き、思わず購入!
その場で皆でぱくんと戴きました(笑)
もっちりぷるん。
これもおいし〜♪
このあたりはブラタモリで紹介されていたもと線路だった道のようです。
スイーツ2店舗目は「六時屋」
「針はまっすぐ正直に。」というCMが懐かしいです。
こちらで戴いたのはタルト。
タルトを作っているお店は数多くありますが、六時屋は一六と双璧をなすタルトの老舗です。
愛媛のタルトはカステラ生地で餡を巻いたロールケーキのようなお菓子。
松山藩主、松平定行によって長崎から伝えられました。
中に餡を巻いたのは定行の考案だったそうです。
お得なカステラのみみ
スイーツ3店舗目は「労研饅頭(ろうけんまんとう)」
労研饅頭はほのかな色合いの、素朴な蒸しパンのようなおまんじゅうです。
種類も色々ありますが、この日は珍しいお赤飯入りの饅頭もありました。
こちらで戴いたのは黒豆の労研饅頭。
黒豆はほんのり塩味、生地は蒸したてのほかほかです。
なんだかとっても懐かしい気分になる優しいお味でした。
この春、労研饅頭の句を作ったのを思い出しました。
春色の労研饅頭俳都かな さち
お店に捧げたい一句です(笑)
スイーツ⭐︎カミイチ終了。
ガイドさん、お世話になりました。
松山はいく、おすすめです。
思わず買ったお土産いろいろ♪
西岡菓子舗(醤油餅餡入り、餡なし、本蕨餅、葛餅)
六時屋
労研饅頭(赤飯入り、よもぎこしあん、しろあん、うずら豆、バター)
ツアーのあとは道後を散策
昼食は前にMと訪れて素晴らしかった、道後一の老舗旅館「ふなや」の川席へ。
詠風庭を流れる御手洗川の川べりに設けられた、風流な川席でお食事を楽しむ事ができます。
お料理は五段の重箱に入って運ばれてきます。
とっても素敵♪
季節の美味しいものがいっぱい。
あとはとうもろこしの入ったごはんと、にゅうめんと、マンゴーのデザート。
お食事のあとは緑の美しい詠風庭を散策。
足湯にも入っちゃいました。
お食事のあとは東温市の「坊ちゃん劇場」へ。
今やっているお芝居はミュージカル「よろこびのうた」。
演出は錦織一清(少年隊)、音楽は岸田敏志(きみの朝)と知り、時代の流れを感じます。
この物語は徳島県で日本で初めてベートーヴェンの第九「歓喜の歌」が歌われた史実を元に、捕虜収容所のドイツ人達と徳島の人々との心の交流を描いた物語です。
とても清々しい気持ちになるお芝居でした。
ラストは観客も一緒に第九を歌ったりできるのです。
個人的には、パウル・エンゲルス大尉役の村上幸央さんが素敵でした。
これにてさっちプロデュースの日帰り旅行も無事完結⭐︎
みんなも喜んでくれたみたいで、今度は今日の慰労会もしようという事に!
わあい、楽しみ楽しみ♪
黒南風や鉄の匂いの薬指 さち
くろはえやてつのひおいのくすりゆび