お天気は晴れ。
極早生みかんの収穫へ。
「爽やか」というよりは「秋暑し」の陽気です。
今日は急峻な園地でみかんの採りカゴを二回もひっくり返すという失敗をしましたが、息子Tがすぐに来てみかんを一緒に拾ってくれました。
いまだに息子が一緒に農業をしているのが、何だか夢の中の事のような気がしています。
クローラ(運搬車)や一輪車を上手に操る息子をちらちらっと見ながら、うふふ♪とみかんを摘んでおります。
午後1時、アサギマダラ30頭飛来。
もう鑑賞期に入ったと言っていいでしょう。
我が家をご存知のみなさん、ぜひアサギマダラを見にいらして下さい♪
まだマーキングの個体は見つかっていません。
農繁期ゆえ私がアサギマダラを観察できるのは昼食後のわずか30分程度。
丸一日じっと観察できたらなあ。。
アサギマダラの翅の透け感のわかる一枚です。
めずらしくキタテハも来ていました。
さてさて、昨日はふじみんこと岡田一美さんの句集「記憶における沼とその他の在処」の出版記念パーティーに出席してきました。
一緒に行ったのはまとむさんと瑞木さんです。
今回は私が運転手で、みんなでわくわくしながら俳都へ向かいました。
せっかくなので、少し早めに出発して道後の「伊月庵」を訪れてみようという事に。
伊月庵は、今年夏井いつき組長がお造りになった句会所を兼ねた庵です。
突然の訪問で、この日はカルチャーのみなさまの句会中だったのにもかかわらず、庵の中も見学させて頂く事ができました。
組長、カルチャーのみなさま、お邪魔いたしました。
兼光さん、ひかるんさん、温かく対応して下さりありがとうございました。
とても素敵な句会所で、いつかさえずり句会でも利用したいと思います。
伊月庵のすぐ上は一遍さんで有名な宝厳寺です。
新築された美しい宝厳寺です。
境内にはりっぱな銀杏の大木があり、ぎんなんが沢山落ちていました。
かわいらしい蟷螂や斑猫の姿もありました。
斑猫は近づくと逃げていくので、この日のちっこいカメラでは撮る事ができず残念でした。
自然豊かな所です。
黒田杏子先生の句碑もありました。
稲光一遍上人徒跣 黒田杏子
いなびかりいっぺんしょうにんかちはだし
夕日のあたる宝厳寺には芒や萩もあり、ゆっくりと深まりゆく秋を感じました。
このあたりには「道後オンセナート」の関連でしょうか、不思議なアート作品があちこちに展示してありました。
その後は道後を散策。
この日はちょうど松山祭りで、あちこちで御神輿を見ることができました。
思いがけずお祭り気分を楽しむ事ができてよかったです。
そして、パーティー会場へ。
会場には組長はじめ有名俳人の皆様が多数詰めかけておられました。
久しぶりにお会いした懐かしい方々、今回初めてお会いして言葉を交わした方々等、私にとっても嬉しい出会いがいっぱいでした。
ハンドルキーパーの私はノンアルコールのメニューに「十六夜(いざよい)」という素敵なお名前の飲み物があったのでそれを戴きました。
見た目はソルティドッグのようで、お味はグレープフルーツのようでした。
イタリアンのお料理も美味しく戴きました。
ふじみんさんの夫、マイマイさんの口笛コンサートもあり、「愛の挨拶」等数曲。
マイマイさんの優しくて心のこもった音色にはとても感動しました。
マイマイさん、口笛がお上手なのできっと楽器を吹いてもうまいのでは、と思いました。
サクソフォン奏者の娘Hも子供の頃から口笛の達人でしたもの。
ふじみんさん、お花のようににっこりと微笑まれて、お幸せそうで羨ましい限り。
せっかくお写真掲載のお許しを頂いたのに、こんなぽわんとしたピントでごめんなさい。
でもふじみんさんの美しさは伝わりますね。
句集の方はまだ時間がなくて深くは読めていませんが、冒頭の一句にいきなり痺れております。
火蛾は火に裸婦は素描に影となる 岡田一美
クール!
動かぬ素描と妖しく動く火蛾の対比が見事です。
裸婦の素描にからまるようにはたはたと点滅する火蛾の影。
そこには画家とモデルの存在も。
全ては夏の夜の深まりの中に。。
ふじみんさん、句集「記憶における沼とその他の在処」のご上梓、まことにおめでとうございます!
帯八句
火蛾は火に裸婦は素描に影となる
暗渠より開渠へ落葉浮き届く
かたつむり焼けば水焼く音すなり
椿落つ痛みつつ且つ喰はれつつ
死者いつも確かに死者で柿に色
照り返す葉表を蜘蛛歩きけり
くらがりの沼へ水入る蛾の羽ばたく
白藤や此の世を続く水の音
これからゆっくりと楽しませて頂きます。
アマゾンでも購入できるそうですよ♪
五線譜に書かれし手紙秋桜 さち
ごせんふにかかれしてがみあきざくら