つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅1 44番札所大宝寺、45番札所岩屋寺(2019年2月26日〜3月1日)♪

 

 

 

テングチョウ

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お天気は曇り。

今日は清美タンゴールの初収穫をしました。

サンテがたっぷりと花粉を吸っていて、触れる度にもあっと舞い上がります。

ここは猪柵がないので、木の下の部分は結構猪に食べられていました。

サンテごと食べてサンテもずたずたに破いているので困ったものです。 

いのししめー!

 

 

 

 

 

2月末の一粒万倍日。(2019年2月26日)

たった一人で歩き遍路の旅に出発しました。

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それもせっかく四国に住んでいるのだから、我が家を出発して時計回りに四国を一周し、再び我が家に帰ってくるという、さちオリジナルのコースを計画してみたのでした。

家と四国八十八ヶ所のお寺を1本の線で結んで、やがては円へ。

 

その第一弾として八幡浜(家)を出発し3泊4日を歩き続け、久万高原町大宝寺岩屋寺を参拝してきました。

歩いた距離はおよそ100キロ!

万歩計の歩数は

1日目  58922歩

2日目  43042歩

3日目  45969歩

4日目  38498歩

でした。

私は膝にも腰にも古傷があるので、全く自信はなかったのですが、行くなら今しかない!と思い立ち、てくてくと歩き始めたのでした。

道中は主に昔ながらの遍路道を歩きました。

でも、意外なことにそのような遍路道では、一人もお遍路さんに出会うことはありませんでした。

今の歩き遍路の方々はアスファルトの道路を行く人がほとんどだなあと思いました。

道路では2名の歩き遍路さんに出会いました♪

うっそうとした山中の遍路道を一人で進むのは孤独で不安でしたが、道中には先人達の道案内の札があちらこちらに吊るしてあって勇気をもらう事ができました。

今回訪れた大宝寺岩屋寺周辺の遍路道は「へんろころがし」と言われ、特に難所とされているようで、急峻な場所があったり、昨年の豪雨で傷んでいる道も多く、まるで冒険のようなルートでした。

静寂な山の中に響くのは、はあはあ‥という自分の息遣いのみ。

それでも、なんとか第一弾の行程を歩き切る事ができてほっとしています。

 

今回の歩き遍路の為に、私が選んだのはこの靴。

まめも靴づれもできにくく、雨や悪路から私を守ってくれました。

[ザ・ノース・フェイス] トレッキングシューズ W Endurus Hike GORE-TEX レディース

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靴選びに利用したのは「アマゾンプライム・ワードローブ」!

メレル、サロモン、ザ・ノースフェイスから8足の靴を試着したのちに、一番フィットしたものを購入しました。

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送料はもちろん返送料金も無料!

アマゾンプライム・ワードローブ」とても素晴らしいサービスです。

 

そして歩き遍路にかかせないのがこの地図。

自分でルートの地図を繋げて、小さめのクリアファイルに入れていつも見ながら歩いていました。

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右手に杖を、左手に地図を。

この地図がなかったら、遍路道を行くのは難しいかと思います。


 

 

 

道中の様子。

 

家を出発!

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山を抜け沼田から大洲へ入ります。

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五郎の菜の花畑

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弘法大師が野宿されたという十夜ヶ橋の下

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お遍路さんの休憩所

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遍路道で大洲から内子へ

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大きな池に黒鳥が!

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休憩所

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トンネルの中はちょっと勇気がいりました。

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道の駅「小田の郷せせらぎ」

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せせらぎのたらいうどん

たらいうどんは柔らかくて細い麺で、大豆としいたけの麺汁がやさしいお味。

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せせらぎの絶品アイス

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お宿はほぼビジネスホテル的な所に泊まったのですが、歴史のあるレトロ旅館にも宿泊する事ができました♪

 

1日目のお宿 

www.az-hotel.com

 

2日目のお宿

travel.rakuten.co.jp

 

3泊目

travel.rakuten.co.jp

 

素晴らしかったのは2日目の小田の「大福旅館」

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お部屋

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おかみさんの細やかな心遣いが暖かく、おふとんはふかふかだしお食事もとても美味しく、ゆっくりと体を休める事ができました。

夕食

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朝食

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雨の日はカッパを着て。

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急な道です。

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この峠の下りは道がえぐれていてちょっと危険な場所もありました。

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久万高原町の中心部に降りてくると、通りではあちらこちらにお雛様がかざってあってびっくり。

ちょうど「くままちひなまつり」の最中でした。

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そしてついに!

44番札所大宝寺の山門です。

幽寂な空気が漂います。

ここまで来るのに約80キロ歩いてきました。

山門を見上げるとちょっとうるっとしてしまいました。

一礼して山門をくぐります。

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山門にはこんな大きなわらじが吊るしてありました。

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石段の先には。。

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本堂です。

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太子堂

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大宝寺後白河法皇が脳の病気平癒を祈願した所快癒したため、天皇が妹宮を住職として下向させ、勅願寺として七堂伽藍を有する寺院として再興されました。

また久万山一揆の際には、住職が農民と話し合い罪人を出さず治めたとして、民と藩から強い信頼を得たそうです。

 

御手水で身を清め、本堂と太子堂それぞれに献灯、献香をし、お賽銭と納札を納め、礼拝し、読経を奉納します。

読経はユーチューブで勉強しました(笑)

最後に納経帳に御朱印を戴きます(300円)

私は彩色の御影も集めています(200円)

とても美しいんですよ。

 

 

 

 

45番札所岩屋寺へ向かいます。

早朝の久万は霧が深かったです。

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遍路道を進みます。

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あ、ゴルフ場ですね。

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このあたりからがいよいよ大変な道のりでした。

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巨大な杉

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遍路道を通ると岩屋寺の上に降りてきます。

弘法大師がこの霊地を訪ねた頃には、神通力を身につけた法華仙人という女性がここにいたそうですが、仙人は大師の修法に深く帰依し、全山を大師に献上したそうです。

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岩屋寺の上側にある山門です。

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岩屋寺本堂

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本堂の上にそそり立つ岩山

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はしごで岩山に登る事もできます。

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圧倒される眺めです。

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こちらが大師堂

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参拝を終えて御朱印を戴きました。

ありがたやありがたや。

なんとか無事大宝寺岩屋寺の二ヶ所を訪れる事ができました。

 

岩屋寺の近くで見かけたお花(お名前不明)

ユキワリイチゲ と教えて頂きました。瀑さん、ありがとう♪

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次の札所の方へ向かって歩きます。

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あ、お迎えが来ました。

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次回はこの歩き終えた場所を起点に、46番の浄瑠璃寺の方へ歩く予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 初蝶を追えば近く水の音  さち

 

はつちょうをおえばちかづくみずのおと