つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅2 3日目 52番札所太山寺と53番札所圓明寺&和気公民館のお接待♪

 

 

 

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 お天気は雨。

今日は兄の引越しの日。

兄(旦那くんのお兄さん)はずっと東京で暮らしていたのですが、リタイア後田舎に帰る決心をし、市内で空き家を探していました。

一緒に色々な空き家を見て回っていたのですが、親戚の尽力もあり、なかなかの好物件が見つかりました。

今日行ってみると、外壁の塗り替えも終わり、見違えるようなきれいなおうちに変身していました。

時折雨の降るお天気でしたが、引越し業者の方々の手際のよいこと!

荷物の搬入は1時間ほどで無事終了。

業者さんのトラックにはパンダのマーク。

荷物を運んで下さったお兄さん達もみんなパンダの靴下を履いておられて、とっても素敵でした♪

その後、引越し蕎麦のかわりに「もりもり」のキムチ味噌ラーメンをご馳走になったのでした。

 

 

 

 

 

 

では、お遍路旅の続きをどうぞ♪

歩き遍路の旅2 3日目 52番札所太山寺と53番札所圓明寺&和気公民館のお接待(2019年4月2日)

 

道後の朝。

さあ出発です。

道後温泉の前もへんろ道です。

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椿の湯

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明日香の湯

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街中にも結構へんろ道の赤い印があるんですね。

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そのまままっすぐ進むと見覚えのある道に。

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いつも初詣でお参りしている護国神社前の通りでした。

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桜並木が綺麗です。

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あ、松山城が見えました!

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川沿いの桜は5分咲きくらいでしょうか。

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鮮やかな朱塗りの門は千秋寺の天王殿とか。

桜に映えますね。

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御幸のあたりはとても寺院が多かったです。

この奥にはロシア兵墓地もあるようです。

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松山大学御幸キャンパスを抜けるへんろ道です。

左側にテニスコートがありました。

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桜並木の美しい歩道。

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広い歩道に続いています。

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すれ違いざまに挨拶をして下さる方も多かったです。

足を止めて話しかけて下さる方も。

このあたりで自転車に乗ったおじいさんが、元気良く声をかけて下さいました。 

 

「お遍路さん!どっから来たん?」

八幡浜からです」

「そうかい。わし、お遍路さんに出おうたらいつもどっから来たか聞きよんやけどな、一番多いんわな、神奈川から来た人なんよ」

「へえ〜そうでしたか」

「そういえば、さっき外国の人らが4人行きよったよ、若いイケメンやったよ」

「それはそれは!お声かけ、ありがとうございました♪」

 

そんな何気ない会話も温かく。

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石手寺太山寺の中間あたりかしら。

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ノーマル橋?

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ここを左ですね。

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大きな横断歩道に出ます。

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ここの桜は三分咲き。

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少しづつ近く太山寺

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広い田園地帯です。

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人家の中の細い道を抜けて

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広い通りに出ました。

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更に進むと大きなため池がありました。

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亀が沢山土手に上がって甲羅干しをしていました。

よく見るとみんなあかみみちゃん(ミシシッピアカミミガメ外来種)ばかりでした。

近寄ると、ぽちゃんぽちゃんと池に入って行きます。

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そして!

このため池の先を左と道しるべがあったので、その通り左に進んでいると、どうも変。

へんろ道の割には道が新しいし、コンクリートが敷いてあるし、どうもみかん園の園内道のような気がしてきました。

迷ったかも?

おかしいなあと思いながら進んでいると、みかん山のてっぺんで農作業をしているおじさんと目が合いました。

ぺこりと頭を下げると、そのおじさんが

「お遍路さ〜ん、その道ちがうよ〜!ため池のとこをもう少し行った先に門があるけん、その門の所を左に行ったらいいよ〜!」

と大きな声で親切に教えて下さったのです。

嬉しかったです。

「ありがとうございました〜!」

と手を振ると、おじさんも手を振り返してくれました。

ありがたやありがたや。

おじさんのおかげですぐに引き返す事ができて、無事太山寺に辿り着く事ができました。

 

第52番札所太山寺 仁王門

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太山寺の敷地はとても広く、仁王門から本堂までは570メートルもあります。

かつては七堂伽藍および66坊を持つ大寺院であったそうです。

まるでひとつの村のような気がしました。

道中の桜と柑橘のコラボ。

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太山寺山門

 

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太山寺本堂 国宝

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太山寺本堂は四国八十八ヶ所の寺院では2番目に古く、愛媛県内では最大級の木造建築とされています。

ゆるやかな屋根の曲線が優雅でありながら、どっしりとした重厚なたたずまいです。

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太山寺大師堂

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礼拝。

 

 

太山寺を後にし、そろそろどこかでお昼ごはんを戴こうかしら、と思いながら歩いていると。。

横断歩道の手前でおじいさんが

「今な、そこの公民館でな、お接待しよるんよ。ご飯も食べれるんよ。よかったら寄って行きなはらん?」

と声をかけて下さるではありませんか!

「えっ!おじゃましていいんですか?」

どうぞどうぞとおじいさんに案内され、迎え入れて頂いたのは和気公民館でした。

中では数名のお年寄りの方々がお接待をされていました。

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あ、外国のイケメン4人衆ですよ!

彼らはみな20代の若者で、スペインからお遍路に来ているそうです。

そういえばスペインにも巡礼の文化があるというのを聞いた事があります。

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彼らと入れ違いに接待所にやってきたのはニューヨークから来たというのっぽのおひげの男性。

とても日本語がお上手でした。

彼は昔日本で働いていた事があり、その時にもお遍路を回ったそうですが、今回もまたお遍路を歩くために、ニューヨークからやって来たそうです。

その後やってきたのはブラジルから来たという日系の女性でした。

歩き遍路の外国人の方々の多さに驚きました!

世界に知られつつあるお遍路文化なんですね。

 

お接待で戴いたのはあつあつの「鍋焼きうどん」!

それもお肉入り!

とっても美味しくて、ほんわかして、なんだか涙が出そうでした。

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鍋焼きうどんのあとにカレーもあるんよと言って頂きました(笑)

嬉しいけれど、もうおなかがいっぱいです。

更に飴や手作りのティッシュケース、線香入れ、貝殻細工の根付まで戴いちゃいました。

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和気公民館でのお遍路さんのお接待は毎月1日と2日に行われているそうで、もう10年もこの活動を続けて来られたそうです。

私がたまたまここを通りかかったのが4月2日。

本当にラッキーでした。

和気公民館のお接待の皆様、心のこもったお接待をありがとうございました。

他のお遍路さん達とも交流できる素晴らしい接待所でした。

 

 

そしてとうとう松山8ケ寺の最後のお寺、圓明寺に到着しました。

住宅街の一角にあるお寺ですが、歴史は古く創建は天平年間という古刹です。

四国霊場最古の銅製の納札(1650年)が発見され保存されています。

53番札所圓明寺山門

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圓明寺本堂

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圓明寺大師堂

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礼拝。

 

ここから次の54番、今治延命寺までは35キロもあるので、少しでも距離をかせいておきたくて、この後も歩き続けました。

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海沿いの道をてくてくてく。

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コンビニで休憩。

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北条までやってきました。

花へんろの町」とあります。

早坂暁先生の故郷だそうです。

ここのベンチでも一休み。

この日は日差しが強く、少々きつかったのですが、なんとかここまで来る事ができました。

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あ、お迎えが来ました。

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この日の歩数は49151歩。

人の温かさに触れた一日でした。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

高く高く脚上げ晴明の犬は  さち

 

たかくたかくあしあげせいめいのいぬは