お天気は曇り時々小雨。
露が切れてからは除草剤の散布へ。
虹が一瞬だけ出ていました♪
では歩き遍路の旅第4弾、3日目の様子を更新します。
歩き遍路の旅4 3日目 65番札所三角寺を経てついに徳島へ(2019年8月27日)
三角寺は愛媛の最も東側にある札所です。
64番前神寺からは約45キロ、徒歩では13時間の道のりです。
前日のうちにこの三分の二程は進んだでしょうか。
8月27日、お天気は小雨。
ホテルグランフォーレのバイキングの朝ごはん
誰?いっぱい食べてるねって言ったの!(笑)
ホテルグランフォーレをチェックアウト!
さらば、エリエールタワー。
踏切を渡って山の方へ。
遍路道の古い碑
高速道路の下を潜ります。
高架下ではおじいさん達が砲丸みたいなボールを沢山使ってゲームを楽しんでおられました。
ゆるやかな上り坂を進みます。
戸川公園手前にある自販機で飲み物を買っておいたのは正解でした。
これから先は三角寺まで自販機はなかったように思います。
戸川公園はお手洗いもあります。
山に向かって進みます。
時折霧雨が降ってきましたがこのくらいなら大丈夫。
舗装道を延々と登ります。
稲が美しいこと。
山の中の細い遍路道を行くルートもあったのですが、整備が良くないという情報があり、雨で滑りやすくなっている事も考えて、少し距離は長いけれど舗装道でのルートを選びました。
ずいぶん小高い場所まで登ってきましたよ。
大王製紙の煙突があんなに遠くに。
今回の旅はなぜか他の歩き遍路さんには一人も出会いませんでした。
前にも後ろにも誰一人いない道。
まだ8月で暑かったからでしょうか。
桜の頃に松山を歩いた時には、沢山の歩き遍路さんがいたのになあ。。
高原に咲く黄色いお花は何かしら。
右に行くとコスモスの名所、翠波高原なんですね。
まっすぐ進んでうっそうとした遍路道へ。
暗い森の中の道を勇気を出して歩きます。
そして、ついに65番札所三角寺に到着しました!
長い石段の上に山門がかすかに見えます。
この石段は一段の高さがとても高くてなかなか険しかったです。
一段一段気をつけて登りました。
山門です。
ここの手水鉢にも龍がいました!
65番札所三角寺本堂
三角寺大師堂
境内には大きな山桜があります。
大きな桜は数本あり、樹齢300年とも400年とも言われているそうです。
枝には添え木が当ててあって大事にされているようでした。
春に訪れたらきっと素晴らしいでしょうね。
寛政7年に小林一茶がここを訪れた時に残した一句。
これでこそ登りかひあり山桜 一茶
三角寺は伊予最後の霊場で、標高は360メートル、平石山の中腹にある静かな境内です。
聖武天皇の勅願によって、行基菩薩が弥勒の浄土を模して具現するために開創しました。
その後弘法大師が訪れ、十一面観音像を彫像し本尊としました。
戦国時代には長宗我部軍の「天正の兵火」に逢い、一部の堂宇を焼失しましたが嘉永2年に現在の本堂が再建され、昭和46年には修復がなされています。
三角寺は安産子安の観音さんとして信仰を仰ぎ、イボや魚の目が取れるご利益もあるそうです。
手入れの行き届いた美しい境内。
その境内のあちこちに、なんとハンミョウがいたのです!
ハンミョウは案外すばしっこいのです。
ちびカメラ(TG4)で撮った奇跡の一枚。
嬉しい出会いでした。
さあ、次は66番札所雲辺寺方面に向かって進みます。
四国遍路は愛媛の次は香川かと思っていましたが、香川に入る前に一箇所だけ徳島の山中にある札所、雲辺寺を経由してから香川に入るのです。
遍路道の赤い矢印に助けられつつ。
ポツンと一軒屋的なおうち
白いお花はセンニンソウです。
いきなり現れた天空のテラス席
素敵〜。
晴れていたら絶景でしょうね。
近所の方がきれいにされているのかしら。
集落が見えてきました。
見晴らしのよい場所にあった「お小屋倉跡」という石碑
お小屋倉というのは土佐藩主の参勤交代の時の休憩所として作られたそうです。
このあたりは旧土佐街道でもあるようです。
のどかな集落の中を歩きます。
平山バス停のあたり。
県境越えの遍路道は数ルートあるのですが、私は境目トンネルを抜けるルートを選びました。
休憩所で一休み。
道はやや下りです。
この右下に近道のへんろ道があったのですが。。
あまりの草ぼうぼうで断念しました。
遍路道を維持するというのは本当に大変な事なのですね。
安全な舗装道を下っていたら、なんと家の軒先には!
スズメバチの巣!
蜂が沢山出入りしていました。
空き家なのかしら?
そ〜っと前を通り過ぎました。
この建物はお遍路さんの宿泊もできるようです。
美しき里山の風景
民家のお庭の鶴と亀の植木
お見事!
道は合ってるようです。
高速道路の高架を潜ります。
意外と長い高架下
キャビアを取っているのかしら。
棚田です。
ツバメさん達は帰る相談でもしているのかな?
いい景色です。
ついに広い道路に出ました。
このあたりから雨が強くなってきました。
でも蒸し暑いのでカッパは着ずにそのまま歩きます。
帽子と靴はゴアテックスなのでわりと平気です。
道沿いのアフロなマリーゴールドに元気をもらって。
県境への道を進みます。
あ、コスモス畑♪
見頃はもう少し先かしら。
徳島ナンバーの車が増えてきました。
ちょっと高床な休憩所
ひまわりみたいなお花はルドベキア・タカオかしら。
北海道の層雲峡にちょこっと似た山肌
大竹しのぶさんの簡単スマホのCMで、写真を撮るとそのお花の名前がわかるという機能がありました。
その撮ってたお花と全く一緒でビックリしました。
屈強な歩道ですね。
境目トンネルコースは民宿「岡田」方面へ直進です。
歩道が無いのに、こんな近くを大型車両がびゅんびゅんと!
ついに境目トンネルが見えてきました。
トンネルに入る前にマスクと蛍光タスキを装着し準備万端!
覚悟を決めてトンネルに入りました。
トンネル内には少し段差の高い歩道はあるのですが、幅がとても狭く杖もつけないほど。
歩いているすぐそばを大型車が轟音で通過し、風圧で飛ばされそうなくらいでした。
ひぃ〜。
それでもなんとか無事にトンネルを通過する事ができました。
覚悟をしていたせいか思ったよりもトンネル内の距離は短く感じました。
覚悟って大事かも。
今回の旅の一番の難所はここだ!と思っていたので、トンネルを出た時は本当にほっとしました。
実際の県境はトンネルの中にあるようですが、トンネルを出てから徳島の標識が迎えてくれました。
トンネルを出て少し行くと「風車」というレストランがあると遍路地図(2016年改訂)にあったので、ここで迎えの旦那くんと出会う予定だったのです。
しかし、レストランはもう営業はしていないようでした。
がっかり。。
ここでお食事をしながら旦那くんを待とうと思っていたのに。
おなかがすいた。。
旦那くんに電話してみると、三角寺に着いた頃だといいます。
仕方がないので迎えが来るまでこのまま道なりに進む事にしました。
民宿「岡田」はこの奥のようです。
更に道を行くと。。
なんとラーメン屋さんを見つけました!
はらぺこ遍路の救いの神!
お昼抜きで歩き続けて、もう午後3時半を過ぎていたのです!
開いててよかった〜!
ラーメンとチャーハンと餃子のセットです。
ぺろっと食べちゃいました。
ごちそうさま〜。
すんごく美味しかったです〜。
ちょうど食べ終わった頃に旦那くんもラーメン屋前に到着!
救いの神「どさん子大将」ありがとう♪
ここが歩き遍路の旅第4弾の終点です。
この日の歩数は40014歩でした。
長い記事を読んで頂きありがとうございました。
思うのは夜雨の秋の蝶のこと さち
おもうのはよさめのあきのちょうのこと