つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

満開のユキノシタ&アサギマダラの渡り来る憧れの姫島へ♪







散歩道のユキノシタは満開です。

晴れの日が続いています。

黒点病の防除が終わって、剪定や除草作業をしています。






先週末、大分県の国東半島の北東に浮かぶ姫島へ

アサギマダラを観に行ってきました。

5月中旬から6月中旬にかけてはアサギマダラの北上の季節。

中には数千キロもの渡りをする蝶もいるそうです。

島の北側にあるみつけ海岸のスナビキソウを求めて

はるか南方から驚く程多くのアサギマダラがこの島へ立ち寄ります。

アサギマダラの好む花は初夏はスナビキソウ、秋はフジバカマ。

島民の方々はずっとこれらの植物を大切に増やしつつ

蝶の旅の中継所としての姫島の役割を守ってこられています。

私達がこの島でアサギマダラを観る事ができるのも

地元の皆さん達の長年の努力の賜だと思います。

蝶の飛来頭数のピークは毎年5月下旬。

姫島村が毎日発表しているアサギマダラの飛来頭数をチェックしつつ

島行きを23日、24日に決定。

楽しみにしていた姫島行きでしたが、なんと天気予報は二日とも雨。。

雨が降ったら蝶は飛んでいないかも・・あ〜あ。

少々がっかりしながら出発したのでした。



早朝、宇和島運輸フェリーの新造船「あかつき」で八幡浜から別府へ。

美しい船でとても快適な船旅でした。

別府から国東半島の国見へ車を走らせ

国見の伊見港から「姫島丸」で姫島へ。



第一姫島丸



向こうに見えるのが姫島です。



無事到着。

姫島についたのは昼前。

空はどんよりとしています。



まずはアサギマダラの集まるみつけ海岸へ。



すると・・・

いましたいましたアサギマダラ!



















これがアサギマダラの好むスナビキソウですね。



マーキングのある蝶もいます。





翅の開き具合で見えにくいけれど「ヒメ」とあるようなので

数日前にここ姫島でマーキングされたもののようです。

小学生と一緒にマーキングの作業をしたんだよと

地元の方が言っておられました。



アサギマダラの乱舞





姫島は夢の島です♪





その後はお食事処「姫乃家」で昼食

旦那くんは煮魚定食。(この日のお魚はウマヅラハギ)



私は姫島車海老定食(車海老は姫島の名産です。あちこちに養殖場が。)






昼食の後は軽く島を一周してみました。

港から海岸沿いの道を北東へ進むと見えて来たのは海水浴場。

とっても広くてきれいな砂浜です。






更に海岸線を進むと褶曲構造の岩肌が見えてきます。

こんな岩肌は珍しく、姫島はジオパークにもなっているそうです。






島の北東の終点は姫島灯台

駐車場から灯台に向かって歩いていると

かわいい猫がお出迎えしてくれました。



こっちこっちと言う猫ちゃんについて行くと



なんと「ハートの切り株」発見☆





猫ちゃんその後は切り株で爪をとぎとぎ(笑)



ありがとね〜♪






姫島灯台です。


灯台の周辺にも沢山のアサギマダラがいましたよ。

みつけ海岸だけでなく島中にアサギマダラがいるんですね。






灯台から島の北側を西に進むと拍子水温泉があります。



これが拍子水



拍子水温泉

姫島村の名前の由来となった比売語曽(ひめこそ)が

お歯黒をつけた後、口をゆすごうとしたけれど水がありません。

ひめこそが手拍子を打って天に水をもたらすよう祈ると

見事冷泉が湧き出たという言い伝えがあるそうです。

温泉の駐車場に車があまり無かったので空いてるのかな

と思って入ってみると・・

お湯の中はおばあちゃん達で一杯でした〜(笑)

地元の皆さんに愛されている温泉なんですね。

炭酸水素塩冷鉱泉で糖尿病、高血圧症、慢性皮膚病、神経痛に効能あり。

少し黄土色っぽいとてもいいお湯です。






温泉でゆっくりした後はすぐ近くの島の北側にある観音崎へ。

観音崎へはちょっと急な坂を登って行きますよ。



登り詰めると素晴らしい景色!



正面は斗尺岩。



そこにはミサゴの巣があるのです。

1羽だけいました。ミサゴの子のようです。



観音崎の先端にあるのは千人堂。



馬頭観世音を祀った小さなお堂で、大晦日の夜

債鬼に追われた善人を千人かくまうことができたそうです。

千人堂の松にかっこよくとまっていたのはトビでしょうか?



お堂の手前にあるのは黒曜石

全国の黒曜石が黒色であるのに対し

姫島産黒曜石は乳白色でとても特徴的なのだそうです。

石器時代には「矢じり」などに重用され

姫島黒曜石が九州だけではなく

四国や中国地方の遺跡からも出土しているのだとか。






観音崎をあとにして島の中央部の道を港方面に進みます。

道中の道沿いには秋のアサギマダラの休息地があり

沢山のフジバカマが植えられていました。



時折弱い雨が落ちてきましたが、傘が要る程ではありませんでした。

よかったです。






お宿は安西旅館

レトロで静かな和室が素敵。



新鮮なカレイや車海老等、海鮮三昧のお食事を堪能しました。



















安西旅館、おすすめのお宿です。






翌朝は早起きして再びみつけ海岸へ直行。

7時前くらいに着きましたが

その直後の7時半くらいが最も沢山のアサギマダラが飛んでいました。

この日の朝8時にも千頭のアサギマダラが確認されたようです。

なんと「珍百景」のカメラマンさんがこのアサギマダラの乱舞を

撮影に来られていましたよ。いつ放送されるのかしら?



私も沢山のアサギマダラの写真を撮りましたが

絶えず乱舞しているので中々思うようには撮れませんでした。

それでも最高のアサギマダラのピーク時に

島に来る事ができてラッキーでした。



一応動画もアップしてみましたが

この頃ユーチューブと仲良くできなくてうまくタイトルを入力できず。

ちゃんと観れるかわかりませんが観れたらどうぞ♪






M、留守中のばあばとくーのお世話をありがとう。

おかげでなんとか出かける事ができました。






ああ、あの感動を詠まなくては☆











繋がったままに光を飛ぶ揚羽  さち



つながったままにひかりをとぶあげは