つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

第32回富澤赤黄男顕彰俳句大会♪









お天気は曇り時々晴れ。

今日はご近所の大先輩の句友、野菊さんに誘って頂き

第32回富澤赤黄男顕彰俳句大会に行ってきました。







最近さえずり句会においでになっている郷人さんが

この大会のお世話をされているのです。

いつき組ではめろさんや瑞木さんもお見えになっていて

お声をかけて頂き嬉しかったです。






こちらが入賞作品集



5ヶ所に自分の句を見つけましたが

神野紗希さんの秀作10句に選んで頂いたのは有難い事でした。



せめぎあう百合とエタノールの匂い  さち



そして富澤赤黄男賞を受賞されたのは

五十崎ムーミンの谷句会においでになっている肱泉さんでした。

おめでとうございます。



その中の幸せさうな桃を買ふ  肱泉



小中学生部門の講評をされたのは神野紗希さん。

爽やかで優しいお話で子供達もきっとはげみになった事でしょう。



講演は坪内捻典先生でした。

俳句の始まりのお話から赤黄男の句の変遷の解説まで

わかりやすく楽しいお話でした。



最後に当日句の表彰があったのですが

なんと小西昭夫先生の特選を頂きました。



助手席のフランスパンと春の薔薇  さち



昔、愛媛新聞の文芸に投句していた事も覚えて下さっていて

「いつき組の方ですよね。」と言って頂いたのも光栄でした。

小西先生、ありがとうございました。



賞品はロンドンのちゃんぽんでした♪







最後に富澤赤黄男の句を紹介します。



ペリカンは秋晴れよりもうつくしい

爛々と虎の眼に降る落葉

蝶堕ちて大音響の結氷期     富澤赤黄男












初蝶を追えば近づく水の音  さち



はつちょうをおえばちがづくみずのおと