お天気は晴れ。
ちょっと空気が冷たいです。
二泊三日の歩き遍路旅第二弾を終えて、たまった家事を片付けていたらあっという間に1日が過ぎました。
熊野神社の桜は満開を迎えて、ほんの少しづつ散り始めています。
花冷えの日が続いたせいか、お花が長く楽しめそうです。
それではお遍路旅2の様子をどうぞ♪
ちょっと長くなりそうなので1日分づつ3回に分けて更新しますね。
歩き遍路の旅2 1日目 坂本屋のお接待&46番札所浄瑠璃寺(2019年3月31日)
早朝に家を出発したのですが、金剛杖を忘れている事に気付いたのが大洲あたりでした。
なんてことでしょう!
そんなあわてんぼの私を叱ることも無く、静かに家へとUターンしてくれる旦那くん。
ありがたやありがたや。
旦那くんが中継地点まで送迎してくれるおかげで、私の歩き遍路の旅も続ける事ができています。
感謝しています。
送迎をしてくれつつ、旦那くんも納経帳を持ち、車でささっとお寺を周ってお遍路を楽しんでいるようです。
さあ、杖を取りに帰って再び久万へ。
前回歩き終えたのは、岩屋寺から少し下った所でした。
何の目印もない所で車に乗ったので、その場所がわかるかな?と思っていたのですが、なんとか見つける事ができました。
前回歩き終えた場所です。
ここですね!
再スタートです。
少し歩くと高原ゴルフ倶楽部の入り口でした。
晴れたり曇ったりの肌寒い日でした。
久万には天体観測館があるんですね。
興味しんしん。
歩道のない道はほぼ右側を歩きます。
あ、峠御道トンネルです。
ここは歩道の段の無い狭いトンネルなので注意が必要です。
車に良く見えるように蛍光タスキをかけて歩きました。
なぜかトンネルの中はずうっとごうごう風が吹いていましたよ。
道路の端のアスファルトとコンクリート隙間からわんさか出ていたど根性つくし達。
がんばってるね!
水仙が綺麗。
久万美術館開館中です。
ちょっと寄ってみたかったなあ。
再び久万の、街中を通ります。
まだ「くままちひなまつり」が続いているんですね。
ほのぼの案山子さん達。
右は松山方面です。
弘法大師ゆかりの久万銘菓「おくま饅頭」のお店。
どんなお味なんでしょう。
美しい学校です。久万中学校かしら。
道の駅「天空の郷さんさん」
ここでお弁当とおやつを購入!
もちろんおくま饅頭も♪
のどかな風景です。
歩きやすい広い歩道は助かります。
うららか〜。
街はずれにも「くままちひなまつり」が飾ってありました。
日土東地区の「莚田おひなさま街道」みたい。
左は松山へ向かう三坂道路。
遍路道はまっすぐ進みます。
「浄瑠璃寺まで行くけど乗らん?」と、車からおひげのおじいさんが声をかけて下さいました。
みなさんとっても親切です。
右下に見えるのがさっきの三坂道路。
このあたりの桜はまだ咲いていません。
空も暗くなり、時折雨もぱらついて、急に寒くなってきましたよ。
三坂道路との分岐の先の休憩所です。
ここでお弁当を戴くとしましょう♪
天空の郷で買った山菜たっぷりの「せり御飯弁当」です。
アルミカップに色々なお漬物やお惣菜が入っていてヘルシーで美味!
どんどん道を進みます。
木がきれいに切ってあったお山。
久万は林業が盛んですものね。
右手に三坂峠の遍路道の入り口が見えて来ました。
歩きの醍醐味はやっぱり遍路道です。
ちゃんと整備されている道ですね。
個人のお庭の中のような道を抜けて。
あ、ムスカリがいっぱい♪
山中にはこんな看板が!
台風被害のため危険箇所あり「悪路通行注意」
むむむ。大丈夫かしら?
古い看板には「ふじ屋」1泊2000円!
「ふじ屋」さん、まだやってますか〜?(笑)
ゆるやかな下りの歩きやすい道です。
危険箇所は時に気になりませんでした。
開けた場所に出ると、なんと松山が見えて来ましたよ。
ちょっと霞んでいますが感動しました。
鍋割坂?
道中には阪本小学校六年生達による、お遍路さんへの励ましのメッセージがあちこちに!
ありがとう!
絵も上手!
がんばります!
先人達の赤い案内札も数多く。
久万街道は昔は高知への最大の難所とされていたそうです。
でも三坂峠の遍路道は歩きやすいとてもいい道でした。
ミツマタの花ですね。
美しい杉林です。
大樹に巻き付いた太いつるに驚きました。
休憩所にテント?
どなたかが休んでおられるようです。
道が広くなってきました。
桜の木の先にあったのは‥
旧遍路宿の「坂本屋」さんです。
歴史を感じる素晴らしい建物ですね。
地元のボランティアの方々が土日にお接待をされているのです。
この日はちょうど日曜日でした♪
一階にはこのようにお雛様が飾ってありました。
男性のお接待の方が親切にお声掛けをして下さり、「二階にも古いお雛様を飾ってあるので、ぜひ見て行って下さい。」との事。
ありがたく荷物を降ろし、靴を脱いでお二階へ上がらせて頂く事にしました。
二階に上がってみると‥
なんとまあ。。
美しや。。
大きくて見事なお雛様ではありませんか。
その楚々とした上品なお顔立ちに思わず見入ってしまいました。
いつ頃の時代のものでしょう。
きっと価値の高いお雛様だと思います。
すると女性のお接待の方が、二階へお茶と大判焼きを持って来て下さったのです。
わ〜、ありがとうございます。
大判焼きには「坂本屋」の焼印も。
なんて贅沢な時間でしょう。
更にお餅の入ったおぜんざいまで!
ごちそうさまでした。
心も体もぽかぽかになりました♪
いろりを囲んでのみなさんとのおしゃべりも暖かく。
至れり尽くせりのお接待のお礼に、私の句集を2冊プレゼントさせて頂きました。
1冊は長老のおばあさんが「ほしい!」と受け取って下さり、もう1冊は俳句の好きな人達が回し読んだ後に、坂本文庫に置いて下さるとの事でした。
お接待のみなさん、本当にありがとうございました。
更に道を下って行きます。
細い遍路道へ。
この看板にもいつも助けてもらっています。
綺麗な桜。
窪野公園にはお遍路さん用のお手洗いがありました。
ありがたいです。
遍路道には休憩所は多くあっても、お手洗いは案外少ないのです。
案内札の通りに進みます。
大黒屋さんではコーラスのコンサートが終わったところのようでした。
あのお遍路さん激励メッセージ札を書いて下さった坂本小学校ですね!
みなさん、エールをありがとうございました。
静かな田園地帯です。
夕方、やっと第46番札所「浄瑠璃寺」に到着しました。
本堂
大師堂
はだしで踏めば健脚のご利益があるという「仏足石」。
もちろん踏ませて頂きました。
心身堅固文筆上達のご利益のある「仏手花判」(仏様の指紋)。
俳句上達にもなりそうです。
境内中央には樹齢千年以上というイブキビャクシン。
その根本には豊作のご利益のあるという「もみ大師」。
今年のおみかんの豊作を祈りました。
お名前から旅籠のような(大福旅館さんのような)お宿を想像しましたが、お部屋はビジネスチックな和室でした。
大浴場は激バブルでとってもよかったです。
お部屋には坊ちゃんのお煎餅。
夕食
朝食
食堂内
歩き遍路の集うお宿なので、お食事をしながらみなさんとの会話も弾みます。
東京から来られたという男性は、岩屋寺参拝中に娘さんの懐妊の知らせが届き、安産祈願の蝋燭を買ってお祝いしたそうです。
他にも陳さんやキャサリンさんという女性の外国のお遍路さんも宿泊されていて、海外でもお遍路に興味を持つ人が多いんだなあと実感しました。
この日の移動距離はおよそ30数キロ。
歩数は40193歩でした。
次回は2日目の様子を更新しますね♪
元素図鑑の上に花冷えのダンベル さち
げんそずかんのうえにはなびえのだんべる