つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

インペトゥスサクソフォンアンサンブル第1回演奏会〜ジャン=ドニ・ミシャ氏を迎えて〜大阪公演♪

 

 

 f:id:sattisatisatti:20190509224613j:plain

 

 

 

お天気は雨のち晴れ。
連休明けの大阪、神戸を楽しんでまいりました。

それにしても素晴らしい演奏会でした。

f:id:sattisatisatti:20190424182910p:plain

f:id:sattisatisatti:20190424182809p:plain

 

◆プログラム 大阪公演

バレエ音楽「恋は魔術師」より火祭りの踊り/マヌエル・デ・ファリァ
ソプラノサクソフォン独奏のための「心」/ジャン=ドニ・ミシャ
インナー/ジャン=ドニ・ミシャ
ソプラノサクソフォンサクソフォン四重奏のための「ザ・ダーク・サイド」(日本初演)/ジャン=ドニ・ミシャ

休憩

弦楽のための三楽章/芥川他寸志
パスタ・コンチェルト(日本初演)/ジャン=ドニ・ミシャ
ソングブック(日本初演)/ジャン=ドニ・ミシャ

 

フランスで学んだ若手演奏家達による、インペトゥスサクソフォンアンサンブル第1回演奏会大阪公演は、5月7日、大盛況のうちに終演しました。

インペトゥスアンサンブルの一人一人の演奏技術の高さはもちろんの事、今回はフランスのリヨン音楽院教授、鬼才ジャン=ドニ・ミシャ氏を招き、彼の作曲した曲を中心に構成され、日本初演の曲も多く、とても贅沢な演奏会でした。

ジャン=ドニ氏は親日家で、長年続けて来られたという合気道が、今では教えるほどの腕前だそうです。

また日本人のサクソフォン奏者の多くが、セルマーというフランスのメーカーの楽器を使っているのに対し、彼はヤナギサワという日本のメーカーの楽器を愛用しているのだとか。

更に音楽院では日本の学生を教える機会も多く、その人間性、忍耐強さ、耳の傾け方、礼儀作法、技術、意欲に賞賛の気持ちを抱いて来られたのだそうです。

今回の演奏会では彼の作曲した「心」という日本語の題名の曲がありました。

ジャン=ドニによるその独奏は、とてもしなやかで繊細でオリエンタルな雰囲気。

尺八のような音色にも、正座をしての演奏にも驚きました。

後半のコンチェルトもソングブックもサクソフォンの魅力がふんだんに散りばめられていて、とても魅力的でした。

何より全員が演奏を楽しんでいる様子がよく伝わって来ました。

数々のジャン=ドニの曲からは、ちらりと虚の世界をかいま見せてくれながらも、明るさもあり、彼の温かい人間性やユーモアをたっぷりと感じ取る事ができました。

ブラボー!!!

 

娘Hはフランス留学の最初の3年間をリヨン音楽院で学び、ジャン=ドニに師事しました。

娘にとってこの出会いはとても幸運だったと思います。

終演後、ジャン=ドニとご挨拶する機会にも恵まれ、娘が通訳をしてくれてお話する事ができました。

 今夜の演奏には俳人として素晴らしいインスピレーションを戴きました

とお伝えしたら、

じゃあ僕たちはお互いアーティストですね

と返して頂き、とてもありがたく幸せなひとときでした。

 今夜の名古屋公演もさぞかし盛り上がった事でしょう。

明日10日はラストの東京公演です。

関東のサクソフォン好きの皆様、お見逃しなく!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卯の花の溪に金色なる翅音  さち

 

うのはなのたににきんいろなるはおと