お天気は曇り時々晴れ。
まだお山には露が残っています。
これほど降り続くと防除もままならず、柑橘の黒点病が心配です。
さてさて、では歩き遍路の旅、第4弾の様子を更新します。
歩き遍路の旅4 1日目 61番香園寺から64番前神寺へ(2019年8月25日)
地図を見ての通り、61から64まではわりと近い距離に札所があるのです。
8月25日、早朝に家を出発して、午前7寺には前回歩き終えた西条の香園寺に到着しました。
60番横峰寺からは徒歩で3時間、約10キロの道のりです。
香園寺駐車場
前回の終点(2019.6.19午後5時30分)
↓
今回の始点(2019.8.25午前7時)
この日南予は小雨がぱらついたようですが、東予は晴れ時々曇り。
ちょっと蒸し暑いくらいのお天気でした。
61番札所香園寺
建物の前で献灯と献香を終え、向かって右側の階段を上がり大聖堂の中へ。
大聖堂の中央には御本尊の大日如来像、右手にはお大師像が安置されています。
礼拝。
大聖堂の後部壁面には沢山の赤ちゃんの写真が貼ってあり、地元の方々に子安大師として親しまれている様子が伝わってきました。
このような近代的な建物で異彩を放つ61番札所香園寺ですが、その歴史は古く、聖徳太子が第31代用明天皇の病気平癒を祈願して創健しました。
また弘法大師が四国巡業の際にこちらに立ち寄った時、難産に苦しむ妊婦がおり、加持祈祷したところ安産となり、元気な男子が誕生しました。
これより香園寺は子安大師の寺として広く知られるようになりました。
戦国時代は長宗我部氏の兵火にあい衰退しますが、その後復興し「子安講」で多くの信者を得たそうです。
そして62番札所へ。
62番札所は宝寿寺なのですが、その考え方の違いから四国八十八ヶ所の霊場会からは脱退しており、現在は霊場会独自の62番札所という礼拝所が香園寺の第二駐車場内に創られています。
つまり62番札所は2つあるのです。
宝寿寺を検索してみると、あまりいい印象が伝わって来ず、どちらを参拝するか悩んでおりました。
旦那くんは礼拝所に行くそうです。
前に参拝をした友人に聞いてみると、やはり礼拝所の方に行ったそうです。
どうしたものか…?
そうだ、どうせなら両方行ってみましょう!
香園寺の第二駐車場内なので、あっという間に着きます。
駐車場の隅に小さな建物が二つあり、右が本堂、左が納経所を兼ねた大師堂となっています。
礼拝。
新しい建物でしたが正直なんだか物足りないと思いました。
お納経も戴きましたが、納経帳の巻末の余白部分に書いて頂きました。
だって私の納経帳には62番として宝寿寺の文字と寺院の絵が描かれているので、そこに礼拝所のお納経を戴く事には抵抗があったのです。
そして62番札所宝寿寺へ。
61番香園寺からは徒歩で20分、1.5キロの道のりです。
レトロな橋ですね。
宝寿寺に到着し、少し緊張して境内に入りましたが、お掃除をしておられた住職さんが優しくお声をかけて下さったのです。
歩きとはえらいねえ。わしはひざが悪うてもうよう歩かんなあ。
そんなご住職の様子にほっとしながら本堂と大師堂を礼拝。
62番札所宝寿寺本堂
宝寿寺大師堂
大師堂内陣
こちらの大師堂は内陣に入って読経をさせてもらったのですが、不思議なくらいに私の声が響いて、なんだか急に読経が上手になったような気がしたのでした。
お納経を戴く時には、奥様らしき方が納経料が他のお寺と違っている事を(600円)申しわけなさそうにご案内されましたが、その事は既に了解済みだったのでお願いしました。
歩く人は景色や道端のお花を見たりして季節を感じられるからいいですね
と奥様。
お納経を終えるとご住職が
今日はちょうどご本尊様のご開帳の日なんよ。ゆっくり見て行きなさい。写真も撮っていいからね。
と、本堂の御本尊の前にある木の柵を外し、間近で見せて下さったのです。
御本尊 十一面観世音菩薩
ありがたやありがたや。
気持ちよく参拝させて頂きました。
62番札所宝寿寺は聖武天皇の勅願により、大国主大神ら三神を奉斎した際、道慈律師により法楽所として建立されました
大同年間に空海が逗留した際、難産で苦しむ国司の婦人に加持した水を与えたところ、玉のような男子を出産し、本尊の十一面観世音菩薩は安産の神様として信仰を集めました。
その後は秀吉による戦禍や火災、国鉄駅建設による移転等、数々の荒廃と復興の歴史があるようです。
香園寺といい、宝寿寺といい、このあたりは安産のご利益のあるお寺が多いようです。
宝寿寺をお参りして良かったです。
口コミより自分の体験を大事にしたいと思いました。
さあ、次は63番札所吉祥寺へ。
62番宝寿寺からは徒歩18分、1.4キロの道のりです。
吉祥寺山門
白い象に迎えられて。
迫力のある龍の手水鉢
63番札所吉祥寺本堂
屋根の獅子はシーサーみたい。
吉祥寺大師堂
本堂の左手にある成就石
本堂から目をつぶってこの石に進み、石の穴に杖が通ると願いが成就するとか。
63番札所吉祥寺は四国霊場の中で唯一毘沙門天を本尊とする寺院です。
弘法大師がこの地を順教した時、光を放つ檜を見つけ、この霊木毘沙門天を彫像し本尊としました。
その後秀吉の四国攻めで全山焼失しつつも、江戸時代に末寺の檜木寺と合併し現在の地に再建されたそうです。
次は64番札所前神寺へ。
63番吉祥寺からは徒歩で42分、3.3キロの道のりです。
少し山の方へ入って行きます。
民家の美しい朝顔
前神寺山門到着!
人懐っこそうな狛犬達
歯、抜けてる?
石段を登って。
広大な境内へ。
64番札所前神寺本堂
前神寺大師堂
大師堂の屋根の躍動する師子と鳳凰!
64番札所吉祥寺は山岳信仰で知られる石鎚山の麓にあり、真言宗石鈇派の総本山で修験道の道場でもあります。
修験道の祖、役行者小角が修行を積み、釈迦如来と阿弥陀如来が石鈇山大権現となって現れたのを体得し、尊像を掘って祀った事に由来しています。
やがて明治維新の神仏分離令により廃寺を余儀なくされつつも、その後復興をはたしています。
この日予定していたお参りはこれで完了。
まだ昼前なので東に進みながら西条を歩いてみましょう。
青田の美。
こちらはちょっと色づいています。
ね。
大きな川を渡ります。
鴨川ですね。
広い河川敷です。
西条祭りのオブジェ
噴水? 西条は水の都ですものね。
透き通った憩いの水辺。
うちぬき水がとくとく。
冷たい水でした。
道端のキバナコスモスにツマグロヒョウモン(♂)
ツマグロヒョウモン(♀)
西条駅です。
西条駅には鉄道歴史パークがあるのです。
四国鉄道文化館北館内
0系新幹線電車「21-141」とDF50形ディーゼル機関車「1号機」
新幹線の正面のお顔の愛らしいこと。
アンパンマン列車の企画展が開催中♪
かわいいなあ。
こっちも素敵。
こんな駅弁があるんですね。
アンパンマンと仲間達のパンは鉄道歴史パークのお隣のパン屋さん「ウィリーウィンキー」で発売されているようです♪
架橋を渡って南館側へ。
フリーゲージトレインです。かっこいい!
白い橋はしまなみ海道かしら。
アンパンマン列車が走っています。
西条祭りの山車も動きます。
このあたりは高知をイメージしているそう。
最後には花火も上がったりしてとっても楽しかったです。
もし孫ちゃんがいたなら一緒に行きたい場所です♪
公園内で見つけたカメムシ
西条駅の南側にある自衛隊の防災カフェ「結」の前を通りかかりました。
おなかもすいたし、素敵な外観とカレーの旗に惹かれて思わず中へ。
限定の潜水艦ランチ
と〜っても美味しかったです♪
お店の中ではTシャツやキャップ、水兵さん姿のしろくまのぬいぐるみ等、自衛隊グッズも色々と販売されていて、思わず買いたくなっちゃいました。
でもリュックの荷物を増やせないのでお買い物はまた次回♪
お店の方も楽しくて親切でした。
自衛隊御用達のクエン酸のドリンクもサービスで飲ませて戴き嬉しかったです。
今思えば、お接待だったんですね。
このドリンクは熱中症予防のものらしく、とっても爽やかな飲み心地でした。
また行きたいお店です。
さあ、あとはこの日のお宿まで歩かなくては!
田んぼ多し。
東へ東へ。
ランタナにモンシロチョウ
暑いです。
広くて安全な歩道を選びつつ。
ついに新居浜へ…一歩!
次の札所までまだ35キロもありますよ。
歩け歩け!
きゅーとなみきゃん達。
ついに国領川の手前まで来ました。
この日のお宿は国領川のほとりにあります。
無事「ビジネスホテルMISORA」に到着しました。
夕食はないお宿なので近くのコンビニで調達!
小さいけれど快適なホテルです。
そして、この日の歩数は47927歩でした〜。
長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。
続きはまた次回♪
Hのリサイタルまであと1ヶ月となりました。
皆様のご来場を心よりお待ち致しております。
遠方の方はローソンチケットをご利用下さい♪
ローソンチケットLコード 62739
留学の機影溶け行く秋の空 さち
りゅうがくのきえいとけゆくあきのそら