つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅6 2日目79番札所天皇寺と80番札所国分寺と白峯山への急登♪

 

 

 

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晴れてきましたが露があるので、お遍路旅の更新をしておこうと思います。

 

歩き遍路の旅6 2日目79番札所天皇寺と80番札所国分寺と白峯山(2020年2月1日)

 

「湯本さぬき瀬戸大橋温泉せとうちそう」の朝食はバイキングです。

ひととおり下のように取ってみましたが、サラダとブロッコリーと醤油豆を取りすぎた事を悔やむ事に。

なぜならこの後、ウエイターのジルベールくんが、「いかがですか〜?」と自家製の胡麻豆腐、ピザ、うどんパスタ、ヨーグルト等、美味しそうなものを次から次とテーブルまで持って来てくれたのです。

すでにおなかはいっぱいで、ほぼお断りする事になり残念。

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それにしても、「せとうちそう」のコスパの高さに感動しました。

確か2食付きで8000円くらいだったと思います。

夜景ツアーも薔薇のお風呂もよかったなあ。。

皆さんも香川の坂出にお越しの際はぜひ利用してみて下さいませ。

 

ありがとう、せとうちそう!

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travel.rakuten.co.jp

 

 

この日まず向かうのは79番札所天皇寺です。

78番札所郷照寺からは約6.5キロ、徒歩で1時間40分の道のりです。

昨日のうちに半分くらいは来ているので、出発して1時間弱くらいで到着でしょうか。

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坂出の町の中を歩きます。

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あ、商店街です。

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商店街の中も遍路道です。

レトロな雰囲気。

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お遍路さんを元気付ける看板です。

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踏切を渡って少し山の方へ。

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ゆるやかな上り坂です。

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お墓に猫ちゃん発見!

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もう1匹いた〜!

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79番札所天皇寺に到着しました。

入り口には同じ敷地内にある白峰宮の鮮やかな三輪鳥居があります。

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鳥居のまっすぐ奥にあるのは白峰宮

保元の乱で弟の後白河天皇に敗れた崇徳院讃岐国へと流され、失意の中46歳で崩御しました。

その後都では後白河天皇摂関家の近親者が相次いで亡くなったり、平安京の三分の一を失う大火が起こるなど、次々と異変が続きました。

朝廷はこれらを崇徳院のたたりとして恐れ、崇徳院の霊を慰めるために崇徳天皇社(現在の白峰宮)を造営し、寺号を妙成就寺から崇徳天皇寺と改めたそうです。

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79番札所天皇寺 本堂

礼拝。

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寺の創建は弘仁年間で、弘法大師がこの近くに湧く水で霊感を得て、霊木で十一面観世音菩薩を刻み一堂を建立し、妙成就寺と名付けたのが始まりです。

 

79番札所天皇寺 大師堂

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週末とあって団体バスツアーの方々が多かったです。

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さあ、次は80番札所国分寺へ。

79番札所天皇寺からは約7キロ、徒歩で2時間の道のりです。

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あ、黒い犬がいます。

少し黒ラブに似ていましたが雑種のよう。

かわいそうに、野犬なのでしょうか。

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この日もいいお天気です。

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踏切を渡って。

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JR鴨川駅

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線路と川に沿った広い道を進みます。

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山に見えるのは石切場かな。

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国道33号ですね。

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コンクリート工場のよう。

工場萌え。

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コンビニで一休み。

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イートインのあるコンビニはお遍路さんのオアシス。

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軽めのお昼ごはんは苺サンドとコールスローサラダとコーヒー。

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ちょっと曇ってきましたよ。

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JR国分駅

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80番札所国分寺 山門

門に沿って松の枝が伸びていて見事です。

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境内にも美しい松並木が。

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龍の手水鉢

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80番札所国分寺 本堂

礼拝。

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讃岐国国分寺は741年、聖武天皇が国家鎮護を祈願して、全国各地に国分寺を建立する勅令によって建立されました。

開祖となったのは民間仏教の伝道者、行基です。

本尊の十一面千手観音菩薩は行基の作とされ、弘仁年間に弘法大師が仏像の損傷を修復し、札所としたそうです。

 

80番札所国分寺 大師堂と納経所はこの中にあって、色々なお土産ものも販売されています。

 

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松ぼっくりは持ち帰ってもいいそうですよ。

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福松?

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見上げてみると、福松の上部はこんな風にふくふくと茂っていたのでした。

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 歴史を感じる石碑。

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国の重要文化財の銅鐘。

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聖武天皇の時代に鋳造された香川最古の銅鐘だそうです。

その音色の良さでも名を馳せたとか。

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国分寺をあとにして、次に向かうのは81番白峯寺

80番札所国分寺からは約7キロ、徒歩で2時間半の道のりです。

予定ではこの日のうちに白峯寺に到着するはずだったのです。 が…。

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ゆるやかな上り坂の道路沿いにはオリーブ畑がありました。

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やがて道は細く急になってきました。

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水仙に元気をもらう。

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山肌が白いですね。

露出しているのは角礫凝灰岩です。

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この白い山肌が白峯寺、白峰山のいわれなのでしょうか。

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この岩肌の少し上の道沿いにベンチがあって、野点を楽しんでおられるご婦人が二人おられました。

なんて風流なんでしょう。

 

こんにちは〜とご挨拶をして通り過ぎようとしていたら、ご婦人の一人が

よろしかったらお茶を飲んでいかれませんか?と声をかけて下さったのです。

 

え、いいんですか?

ありがとうございます!

 

嬉しく有り難く頂戴致しました。

疲れた体に爽やかなお抹茶が染み渡りました。

なんて素敵な笑顔!

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お茶を戴いていると、すぐにもう一人のご婦人がどら焼きを持ってきて下さったのです。

きっと自分のをはんぶんこして下さったんですね。

お二人の温かいお接待に胸がいっぱいになりました。

ごちそうさまでした。

素晴らしい出会いに感謝して、また歩き始めます。

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このあと遍路道はいっそう急になってきました。

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がんばらなくっちゃ!

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ふと木の上からトントンと音がしたので、見上げるとコゲラがいたのです。

嬉しい発見でしたが、小さいカメラではちょっとうまく撮れませんでした。

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イノシシの遊んだ水たまり発見!

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「十九丁の道しるべ」までやってきました。

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これは国分寺白峯寺根来寺の中ほどにある道標です。f:id:sattisatisatti:20200213111255j:plain

 

白峯寺はまだまだ先のようです。

急がねば。。

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小さな橋

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少し薄暗くなってきました。

このあたりで、遠くから夕方5時の「ゆうやけこやけでひがくれて〜♪」の時報が聞こえてきました。

まずい。もう午後5時とは!

白峯寺の閉門の時刻です。

間に合わなかった。。

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「陸軍用地」とありますよ。

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少し進むと自衛隊の演習地がありました。

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うす暗くなってきた道をひたすら進む。

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ようやく白峯寺前に着いたのは午後5時半。

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あ、きれいな夕日!

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とか言ってる場合じゃあないですよ。

この日のお宿「白峰温泉ニューサンピア」を探さなくては!

地図をみたかぎりでは、ホテルは白峯寺から道路をやや下ったあたりにあると思っていたのです。

ところがいくら下っても、全くホテルは見当たらず、次第にあたりは暗くなってきて、途方にくれる私。

それにこの地は怨霊となった崇徳院の御陵のある白峯寺のすぐそば。

ひ〜!怖いよ〜。

メモしていたホテルの電話番号が見えるうちに電話しようとかけてみると、ホテルニューサンピアは、白峯寺のやや下ではなくてやや上だったのでした。

なんだ、そうだったの。

少しほっとして、下ってきた道をまた登る。

でも、あたりは真っ暗。

もう泣きそうでした。

 

峰温泉ニューサンピアに無事到着。

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ふもとの夜景。

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夕食

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この日の歩数は44660歩!

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白峯寺への道は中々手強かったです。

左足小指にできた豆を針で潰して休みました。

峰温泉はとてもいいお湯でした。

 

歩き遍路の旅6 3日目へとつづく。。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

一遍像の腱隆々と冴返る  さち

 

いっぺんぞうのけんりゅうりゅうとさえかえる