つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

「狂言の会」へ&馬島さんぽとタオル美術館♪

 

 

 

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お天気は曇り時々雨。

今日は買い物がてら市内の「みなと湯」へ。

贔屓にしていた「亀ケ池温泉」は先月まさかの焼失!

お見舞申し上げます。

暴風雨の日だったので落雷が原因だったのでしょうか。

亀ケ池温泉は私の心のオアシスでした。

サウナの主のおばあさんにも顔を覚えてもらっていたのになあ(笑)

寂しい。。

みなと湯の脱衣所に入った途端、着替えていた知らないお姉さんに「八幡浜の人?私この近くの美味しいパン屋で働きよるんよ」と、にこやかに声をかけられ、

サウナでは知らないおばあさんに「鳥人間コンテストに八工の子達が出とったけど、あっという間に落ちてしもうて残念やったわ〜」と話しかけられ、

八幡浜の女の人は明るいなあと思った午後。

 

 

 

さてさて、先週はMと一緒に狂言の会」を観に、西条に行ってきました。

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昨年の春に開催予定だった演目ですが、コロナ禍で延期となり、ようやく開催された舞台でした。

客席も各グループ事に1席づつ間隔が開けてあり、退場も2列づつと、万全の対策がとられているようでした。

これまで野村万作野村萬斎の親子二代の舞台は何度か観ていましたが、萬斎の長男、野村裕基も加わり、野村家三代揃っての舞台を観るのは初めての事でした。

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まずは野村万作が大名を演じる「萩大名」

田舎大名が太郎冠者(従者)の案内で、とある都の庭園に萩の花見に出かけます。

その庭の亭主は風流者で、来客には一首所望する事を知っている太郎冠者は、歌を詠む嗜みのない大名に、聞き覚えの歌を教え、そのカンニング法を伝授しておくのですが、はてさてどうなる事でしょう。

無教養な大名を風刺しつつも、その無邪気でおおらかな人柄を描き、太郎冠者との滑稽なやりとりには狂言らしい面白さがあります。

大名を演じた野村万作はなんと1931年生まれの90歳!

人間国宝です。

おおらかな大名を演じつつも品格があり、しゃんとした立姿には愛らしささえも感じます。

90歳で元気で舞台に立ち、朗々と声を出し、背をすっくと伸ばして演ずる万作の姿は、それだけで素晴らしく、尊く、感動で涙が出そうになりました。

 

休憩を挟んで二作品目は「二人袴」

野村裕基が聟、萬斎がその父親を演じます。

吉日ゆえ初めて聟入り(結婚後、妻の生家に挨拶に行く儀式)する事になった聟は、心細いので父親についてきてもらう事にします。

舅の家の門前で、聟は父親の手を借りて袴を身につけ、舅の家に入ります。

そこで舅の家の太郎冠者が、門前にいる父親を見つけて舅に伝えると、お呼びしろという事になり、父親も家に入る事に。

ところが袴は一つしかないので、聟が門前に出て袴を脱いで、父親に着せます。

その後も二人は一つしかない袴を交代で着ては舅の前に出る事に(笑)

やがて袴は裂けてしまい、それぞれに裂けた袴を前にして身に着け、めでたく盃事を済ませるのですが、やがて舞を舞う事になってしまいます。

お尻を見せぬよう不自然な格好で舞う親子は、とうとう袴の後ろが無いのがばれてしまうのでした。

面目なさそうに袴を肩にかけて退場する二人がなんとも面白く、観客も大喝采でした。

今回初めて野村裕基を観せてもらいましたが、とても堂々としていて、歌も舞も本当に見事でした。

結基に袴を履かせている萬斎の姿にもきゅんきゅんしてしまいました。

さすがは本当の親子ですね。

脈々と受け継がれている狂言の血の確かさを改めて感じました。

野村家、磐石です。

 

 

 

その日は西条に宿泊。

泊まったホテルは「エクストールイン西条駅前」

travel.rakuten.co.jp

なんとシングルが1部屋3千円台でした。

二人で泊まって駐車場代を加えても6千円台で収まりました。

あまりの安さに予約時からちょっと心配していたのですが、お部屋も普通で、大浴場もあって、無料の朝食もバラエティ豊かで、そのコスパの良さにびっくり。

「エクストールイン西条駅前」おすすめです。

 

 

 

翌日ホテルをチェックアウトして向かったのは今治の糸山公園です。

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本当はしまなみ海道をサイクリングする予定だったのですが、しまなみ海道のお向かいの広島に緊急事態宣言が出てしまって、レンタサイクルも休止となってしまったのでした。

ああ、残念。

そこで自転車ではなくて、歩いて橋を渡ってみる事にしたのです。

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下を見ると足がすくみますが、海と島の景色は本当に素晴らしかったです。

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来島海峡大橋を渡ると、今治と大島の途中に馬島があります。

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馬島にはエレベーターで降りることができるのです。

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とても小さな島ですが綺麗な砂浜がありました。

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立派なグランピングの施設も発見。

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砂浜でシーグラスを拾ったり、流木のベンチに座ったりしてのんびりと過ごしました。

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糸山公園から馬島までは往復で7キロくらい。

ウォーキングにはちょうど良いコースでした。

次回はサイクリングで来たいです。

 

 

 

その後はタオル美術館へ。

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まずはミュージアムカフェでランチを戴きました。

Mはポークジンジャーライス

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私はパエリアランチプレート

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シーフードたっぷりで美味しかった〜。

 

ドリンクも選べます。ケーキ付き♪

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あとはムーミンのオブジェのあるお庭を歩いたり、美術館を見たり、タオルやお土産を選んだりしてタオル美術館を堪能しました。

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さよなら、夏の日♪

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おがみばあばの傾ぎし家の夕化粧  さち

 

おがみばあばのかしぎしいえのゆうげしょう