つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

アサギマダラの初飛来&瀑さんの初句集「木の精 KUKUNOTI」♪

 

 

 

ブッドレアにミドリヒョウモン

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お天気は曇り。

今更ですが、網戸の張り替え等(笑)

涼しくなったこれからは窓を開ける機会も増えてきますもの。

なかなか上手にできました。

 

 

 

そして今朝、庭にこの秋初めてアサギマダラが1頭飛来しました。

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待ってました!

朝から昼前まで、フジバカマの蜜を吸ったりして、長らく滞在してくれました。

♂のようです。

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ようこそ。

どこからきたの?

ゆっくりやすんでいってね。

 

 

 

 

 

この度、句友の渡辺瀑さんが初句集「木の精 KUKUNOTI」(創風社出版)をご上梓されました。

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瀑さん、おめでとうございます。

心よりお祝い申し上げます。

瀑さんとは、さえずり句会、ムーミンの谷句会等、長年いつき組の同じ句座を共にしてきました。

だから句集を開くと、昔特選に選んだ事のある大好きな句との再会があり、懐かしく、また新たな感動もあり、楽しませて頂きました。

冒頭の「落し角」は、ご趣味の山登りから生まれたもので、大自然の感動を詠んだダイナミックなものから草花や鳥、動物達に向けられた温かい眼差しを感じるものまで、多岐に溢れていて読み応えがあります。

山の句の他に、旅や日常を詠んだ「天動説」「ケロリンの桶」「雪婆」と続きます。

夏井いつき組長の序文、帯文も素晴らしかったです。

瀑さんの骨太で浪漫のある堂々たる一冊を、ぜひ多くの方々に味わって頂きたいと思います

私の大好きな十句を選びました。

 

渡辺瀑 初句集「木の精 KUKUNOTI(ククノチ)」より

 

龍尾触れたか凍滝の崩れ落つ

 

「漫歩さんへ」

道しるべたる三椏の花明り

 

かたくりの花開くまで詩を敲く

 

大関小鉄の勢子の片ピアス

 

流木焚火へ遍路もサーファーも

 

空海も住友も吾も菫なり

 

秋風やリヤカー幅の島の道

 

荼毘に付す母と月光に眠る

 

薬莢は沈み椿の流れゆく

 

荒星や婆娑羅の如く詩を敲け

 

ムーミンの谷句会」の漫歩さんへの追悼句には、胸に込み上げるものがありました。

一見地味で飾らない三椏の花だけど、その丸くて暖かい確かな灯しに、私達は導かれたのだと思います。

 

瀑さんの写真&俳句展のご案内です。

2021年10月5日〜10日 10時〜18時

 大洲市五郎甲6 トゥデイズギャラリーにて

 

 

 

 

 

触覚をきゅうんとしごく秋の夜  さち

 

しょっかくをきゅうんとしごくあきのよる