つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅12 1日目24番札所最御崎寺♪

 

 

 

「モネの庭」ボルディゲラの庭のキコク

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お天気は雨。

それでは先日のお遍路旅の様子を更新します。

格安中古デジカメで撮ったブレブレ画像の扱いをどうしたものか悩んでおりましたが、サイズをうんと小さくしてアップする事にしました。

とても見苦しい画像ですがどうかお許しを。

旅の色や雰囲気だけでも伝わったらいいなあ♪と思っております。

 

 

 

歩き遍路の旅12 1日目24番札所最御崎寺(ほつみさきじ)(2021年6月21日)

 

いつものように八幡浜駅を始発で出発!(6時前)

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まずは前回の旅の終着地点、室戸の室戸世界ジオパークセンターまで移動します。

 

松山駅に到着。

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とてもいいお天気です。

ここからは高知行きの高速バス「ホエールエクスプレス」に乗りますよ。

 

バスの出発まで40分ほど時間があったので、松山駅に隣接している「リトルマーメイド」でサンドイッチとコーヒーを戴きました。

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早くから開店していて、イートインスペースのあるパン屋さんっていいですね。

 

松山からホエールエクスプレスに乗って、降りたのは一宮(いちくう)バスターミナル。

バスターミナルにいたおじさんに道を聞いたりしながら、南へ10分ほど歩くとJR薊野(あぞうの)駅です。

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ここからJRと土佐くろしお鉄道で安芸方面へ向かいます。

待ち時間に薊野のホームのベンチでおむすびを二個食す(笑)

途中で私鉄に変わるのに降車不要でとっても便利でした。

 

くろしお鉄道を降りたのは安芸球場前。

タイガースのキャンプ地で有名な球場ですね。

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球場のすぐそばには高知東部交通の安芸営業所があります。

ここからバスに乗ると終点が室戸世界ジオパークセンターなのでした。

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旧型のバスに長らく揺られつつ、ようやく旅の中継地点、室戸世界ジオパークセンターに到着したのは14時過ぎ。

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家からここまで乗り継ぎの方法は色々とあるのですが、スマホの無い私でも、あらかじめネット「ジョルダン」の乗換案内で調べていたので、とてもスムーズでした

さあ、ここからまた歩き始めますよ。

23番札所薬王寺から24番札所最御崎寺までは約75km、徒歩で24時間(ほぼ三日)の道のりとされていますが、前回かなり頑張って歩いたので、ここジオパークセンターからは残り8km程かと思います。

しゅっぱーつ!

 

小学校がありましたが、廃校になっているよう。

校庭にはオオキンケイギクがいっぱいです。

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道沿いにはカンナ。

夏ですね〜。

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しばらく歩くと白い大きな像がありました。

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これは「室戸青年大師像」といって、室戸で修行を重ねた青年時代の弘法大師の像です。

高さが16mもあって、弘法大師像としては日本一の高さだそうです。

眩しい!

 

海岸には印象的な岩礁が。

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国定公園である室戸岬にはこのような見事な岩礁が多数あり、遊歩道が整備してあります。

さすがはジオパークですね。

 

切り立った崖の下に洞窟が見えて来ました。

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この洞窟は御厨人窟(みくろど)といって、青年時代の空海が修行のために起居し、苦行の末に悟りを開いた場所とされています。

洞窟の内部は広く、奥行きは20mほどもあります。

中に入ってみましたが、暗くて水が滴っていて、ここに住むのは大変かもと思いました。

 

この御厨人窟から海の方を見ると、はるか彼方には水平線のみ。

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空と海、たったそれだけしか見えないこの洞窟での体験から、弘法大師は「空海」という名を得たのだそうです。

 

最御崎寺への遍路道の入り口です。

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道沿いには竜舌蘭が花茎を立てていました。

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室戸岬周辺ではあちこちでこの竜舌蘭を見る事が出来ます。

この先の小高い場所にある寺までの遍路道は、とても薄暗くて蚊も多くて大変でした。

 

24番札所最御崎寺 山門

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(旦那くんiPhone画像)

 

24番札所最御崎寺 本堂

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(旦那くんiPhone画像)

 

24番札所最御崎寺 大師堂

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(旦那くんiPhone画像)

お寺の山門、本堂、大師堂の写真だけはちゃんとしたものを残しておきたいと思い、旦那くんのスマホ画像を借りています。iPoneってこんなに綺麗に撮れるんですね。

 

最御崎寺の歴史

室戸で悟りを開いた弘法大師はその後唐へ渡ります。

やがて帰国した大師は嵯峨天皇の勅願によって最御崎寺を建立し、自ら虚空菩薩像を刻んで本尊としました。

その後この寺は歴代天皇勅願寺として栄え、江戸時代には山内氏の手厚い保護を受けて七道伽藍を整えました。

明治の神仏分離によって一旦は荒廃するものの、その後復興を果たし、現在の本堂は大正13年に再建されたそうです。

 

境内のアガパンサスが綺麗。

奥の建物は多宝塔。

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これは「鐘石」といって、窪みにある石でこの岩を叩くと、キンキンと澄んだ金属音のような音がします。

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不思議ですね。

この音は極楽浄土まで届く鐘の音だと言われているそうです。

 

最御崎寺には宿坊があるので、ぜひ宿泊したいと思って予約をしたのですが、ちょうどお寺の行事と重なっていたそうで、宿泊は出来ないとの事でした。

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そこで、この日は最御崎寺を降りてすぐの海沿いにある、民宿「うまめの木」に宿泊する事にしました。

最御崎寺からの下り道です。

空と海が美しい事。

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下って下って。

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民宿「うまめの木」に到着しました。

民宿周辺には沢山のお花が植えられていて、ちょうど紫陽花が見頃を迎えていました。

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夕食まで時間があったので室戸岬先端付近を散策してみる事に。

 

中岡慎太郎

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明治維新の勤王の志士です。

1867年、京都の近江屋で刺客に襲われ、龍馬と共に落命。

30歳の若さだったそうです。

そういえば北川村のゆずの宿の近くにも、飢饉の時に村人を助けたという中岡慎太郎の石碑があったのを思い出しました。

この中岡慎太郎像は、昭和10年に安芸郡青年団が主体となって建立したそうです。

堂々と太平洋を見据える姿のなんと凛々しい事でしょう。

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この像のすぐ下の浜にも降りてみました。

空海密教の儀式を行った浜もこの辺りだとか。

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そして浜から山を見上げると、なんと室戸岬灯台の先端が見えたのです!

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この室戸岬灯台最御崎寺から歩いて行ける場所にあるのですが、現在は歩道が大雨で崩壊しているらしく、残念ながら立ち入り禁止となっていました。

浜側から少しでも灯台の一部を見る事が出来て嬉しかったです。

 

民宿「うまめの木」の夕食はお魚ずくし♪

お刺身が新鮮美味!

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そして!この小鉢はなんと「マンボウ」だそうです。

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初めて食べました。

なんだか鶏肉とホタテを混ぜたような食感で、とっても美味しかったです。

 

他にも揚げ物や

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鯛のすまし汁まで!

おなかいっぱい。

ごちそうさまでした。

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この日の歩数は25310歩。

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半日なのでこんなものですね。

民宿「うまめの木」は著名な作家さん達もお見えになる宿のようでした。

テレビは100円入れるタイプだった〜(笑)

 

歩き遍路の旅12 2日目につづく。。

 







カラフルなスイスフランや夏帽子  さち

 

からふるなすいすふらんやなつぼうし