焼山寺の麓に咲いていた椿
お天気は雨。
それも冷たい雨です。
こんな日はアサギマダラもお休みです。
では9月末のお遍路の記事の残りをアップします。
お遍路旅9 3日目11番札所藤井寺と12番札所焼山寺♪(2020年9月26日)
ビジネスホテルアクセス鴨川
午前7時半にビジネスホテルアクセス鴨川をチェックアウト。
10番札所切幡寺から11番札所藤井寺までは約10Kmの距離がありますが、前日のうちに8Kmは歩いていたので、アクセス鴨川から藤井寺までは残り2Kmほどの距離でした。
道路脇には開花し始めたコスモス畑。
お遍路さん休憩所の看板がありますが、コロナの影響で閉鎖されていました。
緩やかな上りの道。
めだか直売所だそうです。
山門が見えてきました。
前を歩いているのはハイキングをされている男性の方。
挨拶をしながら少しおしゃべりしました。
最後に「いい靴履かれてますね。実は僕も同じ靴なんです!」と言われたのにはびっくり!
本当に色違いの黄色を履かれていました。
おそるべし!ザ・ノース・フェイス!
何だか嬉し恥ずかしでした。
11番札所藤井寺山門
その名の通り、藤井寺は藤の名所のようです。
シンプルで風流な手水鉢です。
11番札所藤井寺本堂
藤井寺は、弘法大師が17日間の修法の後、自ら刻んだ薬師如来像を祀る堂の前に、藤の苗木を植えたとされています。
その後は真言密教の道場として栄えましたが、長曾我部元親の兵火やその後も再度の火災に見舞われてしまいます。
しかし、いずれの火災の時も本尊の薬師如来像は守られ、その胎内の墨書きから(1148年作)四国八十八ヶ所で最古の仏像として知られています。(秘仏で拝観はできません)
11番札所藤井寺大師堂
藤井寺を出発したのは午前8時半。
境内には売店が無かったので、一旦下の駐車場まで戻り、自販機で飲み物を数本購入してから、12番札所焼山寺を目指しました。
道中、自販機は皆無だったので、ここで買っていて本当によかったです。
焼山寺は標高938mの焼山の八合目付近にある山寺です。
11番札所藤井寺から12番札所焼山寺へは、約12、7Km、徒歩で8時間の道のりとされています。
この距離で8時間?と思われるかもしれませんが、道は急峻で延々とアップダウンが続き、1番から歩き始めた人にとっては、初めての「遍路転がし」の難所とされています。
ガイドブックによると一般の人で8時間、健脚者でも6時間はかかると書いてありました。
旦那くんとはこの日焼山寺で出会う予定ですが、はたして無事に辿り着けるのでしょうか?
蜂注意!!!
マムシ注意!!!
「へんろころがし6ー1」の看板
お天気は曇り。
前日は土砂降りだったので、雨が降っていないだけでもありがたいです。
見晴らしのいい瑞山休憩所。
歩き遍路さんがいました。
挨拶をして追い越させてもらいました。
神戸から来られたそうです。
杖が白くて新しかったので、初めて歩かれているんだな、と思いました。
お気をつけて。
私も初めてだけれど、歩き始めてそろそろ2年になろので、杖もかっこいい飴色になってきています♪
ハイキングの女性2人連れ。
挨拶をすると、道を譲って下さいました。
ありがとうございます。
更にお遍路さんらしき青年も道を譲ってくれました。
道沿いの「水大師」の看板に、ここの水は飲めますか?と聞かれたけれど、ごめんなさい、わかりません。
滑りやすい下り道には注意です。
「長戸庵」は弘法大師が小休止した場所だそうです。
開けた場所にある休憩所。
吉野川が見えました。
中央に架かる橋は前日歩いて来た阿波中央橋かと思います。
尾根道のようです。
へんろころがしはまだ6−2。
前にはまたお遍路さんらしき方。
「お、早そう!」と言われ、道を譲って下さいました。
これで追い越した人は5人。
まだまだ先は長いです。
急な下り道。
ゆっくりゆっくり。
へんろころがし6−3
ここは「柳水庵」。(標高500m)
小高くて少し開けた場所。
今度は登りです。
ホタルガがいました。
見えるかな?
ふうふう。。
へんろころがし6−4
「一本杉庵」に着きました。
杉の大樹の根元には弘法大師像。
気の間から光が差して更に神々しいです。
この大樹は弘法大師ゆかりの杉のようです。
レトロ看板発見!
岩盤が縦になっている下り道に注意して。
中には遍路道を走っているアスリートのような方もいて、驚きました。
トレイルランをされているのでしょうか。
「急な下り道」の標識あり。
人家のある里山に出ました。
左右内集落かと思います。
スダチが実っています。
ちょうどお婆さんが収穫をされているようでした。
えらいなあ。
ほのぼのとした風景。
小さな橋を渡って。
へんろころがし6−6の看板。
あれ、6−5見逃したかな?
きっと後一息ですね。
ああ、ついに残り464m!
力強い不動明王あり!
文殊菩薩は涼しげなお顔。
ようやく山門が見えてきました!
12番札所焼山寺山門
私が焼山寺に到着したのは午後1時。
藤井寺からは4時間半かかりました。
一般の人で8時間、健脚者でも6時間かかるというこのへんろころがしの道を、たった4時間半で歩く事ができたとは!
ありがとうございます。
これもお遍路を通じて心と体を鍛えてもらったおかげです。
金剛力士像
赤く塗ってさしあげたい。
境内にはブランコ♪
野趣に溢れた手水鉢。
苔がいいですね。
犬のいるかわいい線香立て。
12番札所焼山寺本堂
焼山寺は修験道の租といわれる役小角(えんのおづぬ)が開き、その後弘法大師が修行をしたと伝えられています。
大師がこの地を訪ねた時、山には魔物の大蛇がいて、全山火の海のような幻影を見せたそうです。
大師が印を結んで祈ると幻影は消え、そこに虚空菩薩が現れ大蛇を岩窟に封印しました。
焼山寺という寺号はこの故事に基づいているのだそうです。
12番札所焼山寺大師堂
境内はふかふかの細かい玉砂利に覆われています。
まるで雪の上を歩いているような気分でした。
納経所からの眺めも素晴らしかったです。
焼山寺の自販機には、徳島らしく大塚の製品がいっぱい!
さあ、急いで焼山寺を下りますよ。
歩き遍路の旅9は焼山寺が最後の参拝です。
本当は焼山寺で迎えの旦那くんと出会う予定でしたが、思いがけず早く到着したので、先に進むことにしました。
実は焼山寺から焼山寺バス停までは徒歩で1時間半もかかるのです。
だから次にお遍路の中継点に来る時の為に、できるだけ交通の便の良い下界に降りておきたかったのです。
とんとん下ります。
ここも苔が生えていて滑りやすかったです。
ガードレールにつかまりながら。
小さな集落が見えてきました。
あ、無人直売所!
何があるのかな?
梅干しに。
スダチ。
新鮮そう。
買いたかったけど荷物になるのでごめんなさい。
ほぼ舗装路の遍路道です。
小さな砂防ダム。
民家のそばには謎の元プール!!!
昔学校があったのかしら。
人家が増えてきました。
お手洗い発見。
ここがやっと焼山寺バス乗り場ですが、まだまだ先に進む事にします。
柵の中になんかいる?!
イノシシでした!
こっち見てる!
どんどん行きますよ。
川の向こうに見えてきたのは寄井中学校。
ここを左。
この先に道の駅があるようです。
ようし、あそこを今日の最終目的地に決定!
神山中学校前
中学校は補修工事中でしょうか?
白い部分は天文台みたいですね。
いいなあ。
道の駅「湯の里神山」に到着しました!
道の駅で買ったコーヒーあんぱんを戴きつつ(斬新美味!)ここで待つ事1時間。
お参りを終えた旦那くんも道の駅に到着しました!
この日の歩数は51795歩でした。
へんろころがしの難所、焼山寺道を元気に歩ききる事ができて嬉しかったです。
これにて歩き遍路の旅9終了。
次回はここ、道の駅「湯の里神山」から歩き始めます!
長〜い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました♪
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