ヒヨドリの卵
お天気は雨。
いつもの温泉に行こうかと思ったけれど、今日は家でのんびりするとしましょう。
月に二、三度は訪れている温泉ですが、サウナには必ず同じおばあさんがいます。
毎日来ているのかな?
心の中でサウナの主と呼ばせてもらっています(笑)
Mのうさぎ、ルルは元気で大きくなっています。
最近ほっぺに、お髭風な黒っぽい毛が出現?!
髭ダンルル(笑)
でもかわいいゾ♡
Mの作ったおやつ、特製干しりんごをもらうルル。
よかったね♪
もっとほしーでつ
ではお遍路旅の続きを更新します。
歩き遍路の旅12は格安中古デジカメで撮った為、ブレブレな画像になってしまいました。
仕方なくサイズを小さくして載せています。
見辛い写真ですがどうかお許しを♪
歩き遍路の旅12 2日目25番札所津照寺と26番札所金剛頂寺(2021年6月22日)
室戸岬のお宿「うまめの木」の朝ご飯はパン。
厚切りのパンにはジャムとバターがたっぷり。
目玉焼きの卵は「土佐ジロー」。
おいしい〜。
パンはおかわりをどうぞ♪と言って頂き、遠慮なく戴いちゃいました(笑)
「うまめの木」を出発したのは7時半頃。
お天気はちょっと曇りがち。
24番札所最御崎寺から25番札所津照寺へは、国道55号沿いに約7km、徒歩で2時間の道のりです。
2日目は宿泊するお宿がわりと近いので、立ち寄ったり、食べたり、見たりしながら、のんびり歩く予定です。
海沿いの道を歩き始めます。
おお!
時の流れを感じます。
津波避難タワーはあちこちで見かけました。
びっくり!倒壊した建物が放置されています!
到着しました。
25番札所津照寺(しんしょうじ) 山門
鮮やかな朱塗りの山門と鐘楼門は、どうやら美しく塗り替えられたばかりのよう。
(旦那くんiPone画像)
25番札所津照寺 本堂
(旦那くんiPone画像)
35番札所津照寺 大師堂
大師堂の右側には、子供さん達の絵が沢山展示してありました。
(旦那くんiPone画像)
津照寺の歴史
室津港を見下ろす小高い山にある津照寺の本尊は、弘法大師が海の安全と大漁を祈って刻んだとされる地蔵菩薩です。
海からも見えるこの寺は、室戸の「仏の灯台」と言われ、船乗り達の目印となってきました。
こんな伝説があるそうです。
かつて土佐藩主の山内一豊が室戸沖を航行中、暴風雨に襲われ遭難しそうになりました。すると船に謎の僧が現れ、かじを取って船を操り、無事に船を港へと導いたそうです。しかしその僧は港へ着いた途端に姿を消してしまいました。不思議に思いながら山内一豊がこの寺を参拝したところ、本尊の地蔵菩薩が海水でびしょ濡れになっていたそうです。
以来、この地蔵尊は「楫取り地蔵」と呼ばれるようになり、いっそう船人達の航海の守り神として厚く信仰されるようになったのでした。
さあ、次の札所へ向かいます。
25番札所津照寺から26番札所金剛頂寺へは約5km、徒歩で1時間40分の道のり(ガイドブック参照)ですが、この道標には6、5kmとありますね。
公道と遍路道の差かもしれません。
亀の親子のバス停ですよ。
前を行く自転車に乗ったお爺さんが、私を追い越して行く時、立ち止まって「飴食べんかな?」と飴玉を二個手渡して下さいました。
優しい気持ちが嬉しかったです。
ありがとうございます♪
道沿いのハウスの中ではナスの収穫をしておられるようでした。
そして、ラジオの音も聞こえて来ました。
私も含めて、ラジオを聴きながら仕事をしている農家さんって多いんだなあと思いました。
少し山手の道へ入って行きます。
道はだんだん細くなって。
本格的な遍路道へ。
上りの道です。
この上が金剛頂寺ですね。
26番札所金剛頂寺山門
(旦那くんiFone画像)
26番札所金剛頂寺 本堂
(旦那くんiPone画像)
26番札所金剛頂寺 大師堂
(旦那くんiPone画像)
金剛頂寺の歴史
金剛頂寺は807年、嵯峨天皇の勅願によって創建され、大師が青春時代に修行した地で刻んだ薬師如来を本尊としています。
以来皇室の信仰も厚く、平安時代の寺領は室戸の大部分に及んでいました。
中世には長宗我部氏、江戸時代には山内氏の保護を受け隆盛しましたが、明治の廃仏毀釈で次第に衰退してしまいます。
1899年には火災で堂宇を焼失しましたが、現在の建物はその後再建されたものです。
大師堂はこのように本堂に背を向けるように立っているのですが、これはかつてこの地で悪さをした天狗を大師が西方に追払い、戻ってこないよう睨みを聞かせているからだそうです。
本堂の屋根の草を抜いてあげたい!
逞しい大師像はうちに来てくれている大工の大ちゃんにそっくり(笑)
これは「一粒万倍の釜」
かつて弘法大師が三合三勺の米を炊いたところ、それが一万倍にも増えたという伝説がある釜だそうです。
八千という数字に驚きます。
室戸は捕鯨がとても盛んだったのですね。
金剛頂寺の参拝を終えて次の札所の方へ。
草の上にいるのはアゲハかな?と思ったけれど、揚羽よりもだいぶ小型です。
これはアゲハモドキという蛾の仲間。
体に毒を持つジャコウアゲハに擬態しているのです。
こちらの道は草がぼうぼう。
夏場はあっという間に草が茂ってしまいますものね。
そうかと思えばさっき刈ったばかりのような遍路道も。
遍路道を管理してくださっている地元の方々に感謝しなくては。
近くで畑仕事をしておられるおじいさんを見かけたので、
遍路道、綺麗にして下さってありがとうございます、とお声をかけると
この下の道は滑りやすいから気をつけなさいよ、と答えて下さいました。
ありがとうございます。
滑らないよう下って下って。
また55号に合流しました。
カンナが鮮やか!
道の駅「キラメッセ室戸」のレストラン「鯨の郷」です。
ここでお昼ご飯を戴く事にしましょう♪
戴いたのは…大海老フライ定食!
はあ〜、美味しかった。
食べても食べても中々減らない大きなエビに感動!
タルタルソースと中濃ソースを交互につけて楽しんじゃいました。
このレストランは鯨料理でも人気のようです。
キラメッセから見た海
この日のお宿はキラメッセからわずか3kmばかり先の「吉良川地区」にあります。
ここにどうしても泊まってみたいお宿があったのです。
あ、バナナの木!
曇りがちなお天気で歩くのには楽でした。
やってきました、吉良川地区!
歴史ある街並みです。
まちなみ館でパンフレットを戴いて、地図を見ながら吉良川地区を散策します。
ちょうど小学生の皆さんが学習に来られていたよう。
吉良川地区は国の認定する伝統的建造物の保存地区に選定されています。
江戸時代から林業が盛んだった吉良川町は、明治から昭和にかけて良質な備長炭を産出し、商家や廻船問屋が隆盛を極めました。
愛媛でいうと木蝋で栄えた内子のような町だと思います。
「台風銀座」と言われるこの地区ですが、風から家屋を守るために、土佐漆喰や水切り瓦、いしぐろという外壁等で建築された、独特の歴史ある街並みが残されています。
土佐漆喰の外壁
いしぐろの外塀
郵便局だった建物には
瓦に〒マーク!
浜にも降りてみたりして。
綺麗な貝殻みっけ♪
そんなこんなでようやく15時。
予定のチェックイン時間よりも早いけれどお宿に行ってみましょう。
こちらがこの日宿泊したお宿「古民家の宿 蔵空間蔵宿」です。
外壁の水切り瓦が格調高し。
入口
美しい奥様が迎えて下さいました。
お部屋
寝室
明治時代に建てられた旧家の母屋を、丸ごと一棟使わせて頂けるのです。
なんて贅沢なんでしょう。
細かい細工ですね。
こちらはテレビの無いお宿です。
夕食は無いので近くの釣具屋さんで買ったお弁当(ミニのり弁)を食す(笑)
お風呂は風流な樽のお風呂でした。
お手洗いに行く時には中庭に面した渡り廊下を通るのですが、庭木が多いのでどうしても蚊が狙ってきます。
蚊取り線香が用意してあって助かりました。
テレビがないのでひたすらに俳句を詠み、たっぷりと眠った一夜。
素晴らしい空間を楽しませて頂き、得難い体験でした。
この日の歩数は32633歩。
このお宿に泊まるために歩数はあまり稼げませんでしたが、これも予定通りです。
星が生まれた海月の一呼吸 さち
ほしがうまれたくらげのひとこきゅう