つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅9 1日目5番札所地蔵寺から6番札所安楽寺と安楽寺宿坊♪

 

 

 

6番札所安楽寺鳳凰

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お天気は晴れ。

早朝の雨で露ができて、今日はお休みです。

 

 

 

 

正午、アサギマダラ2頭飛来。

風が吹いたせいか少なめでした。

 

 

 

 

では9月末のお遍路の記事を更新します。

 

歩き遍路の旅9 1日目家から地蔵寺への移動と6番札所安楽寺(2020年9月24日)

 

前回歩き終えたのは5番札所地蔵寺です。

今回も行きはJRを利用しました。

最寄駅は徳島の板野で、そこから地蔵寺の近くの「羅漢」までバスが出ています。

八幡浜から板野までは、普通なら自由席で9200円くらいかかるそうなのですが、駅員さんが8000円の四国満喫きっぷスペシャを薦めて下さって、お得に乗車する事ができました。

なんとJR四国全線、3日間も利用できるのだとか!

とってもお得ですね〜。

始発は八幡浜午前6時前。

少し雨がポツポツしていました。

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あ、鉄道歴史パークのある西条駅です。

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おやつは松山駅のホームで買った「焼まろん」♪

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ほくほくで優しい甘さ。

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多度津の近くで見えた小島のプチ絶景。

何の御社でしょう。

調べてみると、ここは「津嶋神社」といって子供の健康と成長の守神が祀られているそうです。

なんとこの島に渡れるのは夏の例大祭の2日間のみ!

その時にはこの小さな島に、2日で5万人もの参拝客があるのだそうです。

知らなかった〜!

でも、今年はお祭りはなかったかもしれませんね。

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高松駅に到着しました。

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高松駅には瀬戸大橋を行くマリンライナーが停まっていました。

マリンライナーの客席は2階建て車両なんですね。

まるでヨーロッパの列車みたい。

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高松からは高徳線に乗り換えて、板野駅に到着しました。

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板野駅前のスーパーマルナカで軽食を買って、店内のイートインスペースで食事。

板野駅南のバス停からバスに乗りました。

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ようやく地蔵寺の近くの「羅漢」に到着したのはお昼過ぎでした。

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前回歩き終えた地蔵寺の境内。

1ヶ月前だけど懐かしいです。

あの日は暑かったなあ。。

季節の移ろいを感じます。

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先月はまだ青かった銀杏が、オレンジに色付いて落ち始めていました。

さあ、出発です!

5番札所地蔵寺から6番札所安楽寺へは、約5.2Km、徒歩で1時間半ほどの道のりです。

この日は安楽寺の宿坊に宿泊するので、歩く距離はわずかです。

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何とか雨はあがったようです。

よかった〜。

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ここを右。

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道しるべが沢山あるとほっとします。

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黒と赤のブロック塀。

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優しい看板。

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窓辺の猫ちゃんがこっちを見ていました。

かわいい〜。

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上板町に〜一歩!

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ここは上板町西分字山崎。

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キバナコスモスが綺麗。

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八坂神社の前。

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柿が実っています。

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あちこちで見かけた柿の木。

この辺りは柿の産地のようです。

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昔からのへんろ道。

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神託小学校前。

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静かな住宅街です。

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バレエのチュチュみたいなゴージャスなケイトウ

ケイトウって色々な種類があるんですね。

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いずみたにばしを渡って。

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ここを左です。

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あ、彼岸花

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何だか立派な建物は和三盆の製糖所のようです。

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隣にはサトウキビが植えられています。

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到着しました!

6番札所安楽寺山門

鐘楼門でもある、朱塗りの龍宮造りの山門です。

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金剛力士

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お顔が大きくて力強し!

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龍の手水鉢(何だか亀さんみたいになってる?!)

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入場すると正面に本堂。

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6番札所安楽寺本堂

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本堂手前の灯明所が立派です。

これまで巡ったお寺の中で一番凝っています。

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線香所も。

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両脇にはこんな泉もありました。

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本堂の中に納経所があります。

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入口周辺の彫刻が見事でした。

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ボタンでしょうか。

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これも素敵。

洋のイメージもあります。

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礼拝。

安楽寺弘仁年間に弘法大師薬師如来を刻んで開きました。

大師はこの地で赤錆色の温泉を発見し、難病で苦しんでいた人々を助けたそうです。

現在も大師堂の前に温泉が湧き、宿坊の大浴場に供されています。

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6番札所安楽寺大師堂

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境内には彼岸花が咲いています。

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池には鯉。

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しっとりと落ち着いた雰囲気です。

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平成5年建立の多宝塔

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本堂、大師堂、方丈、宿坊の位置関係。

歩き廊下で繋がっています。

茅葺屋根の家屋は「方丈」と言って徳島藩主が訪れた際の座所だったそうです。

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宿坊

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お部屋

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午後3時頃にはチェックインできたので、ありがたく一番風呂を戴いちゃいました。

私だけだったので、一枚撮らせてもらいました。

大浴場の中はこんな感じ。

少しぬるめのいいお湯でした。

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午後6時、食堂に揃って食事を戴くのですが、その前に「食前のことば」を唱えます。

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夕食

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私のお隣は70歳くらいのおじいさんで、歩き遍路は7回目だと言われていました。

すごいなあ。

 

夕食後、7時からは「勤行」に参加します。

本堂や大師堂の中を見せてもらえるのですが、撮影禁止になっています。

本堂に集合して、教本を見ながら般若心経やご真言を唱えます。

特にご本尊の薬師如来のご真言「おんころころせんだりまとうぎそわか」は何度も繰り返し唱えました。

他に「法句第一〜第五」という、口語のお経があって、これを唱えたのは初めての事で新鮮な気持ちでした。

勤業の最後にはご住職の講話がありました。

その中で印象的だったのは「桜梅桃李(おうばいとうり)」のお話です。

桜、梅、桃、李は木の名前ですが、それぞれ近い仲間でありながら、花の色も匂いも咲く時期も実も皆違っています。

それでもどの花も皆美しくて、それぞれにしかない良さを持っています。

だから人を羨む事なく、自分だけの美しい花を咲かせましょう。

そんな内容だったと思います。

まさに「世界に一つだけの花/槇原敬之」、「みんなちがってみんないい/金子みすゞ」ですね。

勤業は宿坊ならではの体験で、とても勉強になりました。

 

この日の歩数は15363歩。

JRでの移動と、歩きは5番から6番の一区間だったのでこんなものでしょう。

お遍路さんが少しづつお札所に戻ってきているのを感じました。

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園児みな手を振っている彼岸花  さち

 

えんじみなてをふっているひがんばな( 高徳線車窓より)