つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅10 3日目立江寺から遍路転がしの20番札所鶴林寺と21番札所太龍寺へ♪

 

 

 

遍路道の落椿

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お天気は今日も雨。

家中に塗料の匂いが満ちております。

白く変わりつつあるリビングのドアが嬉しい。 

 

 

 

では先日のお遍路旅最終日の様子を更新します。

今月の無料写真ファイルの残量が残り少ないので、アップする写真は(これでも)ギリギリまで削減しています。

 

歩き遍路の旅10 3日目20番札所鶴林寺と21番札所太龍寺(2021年3月11日) 

 

立江寺宿坊の朝ごはん

優しい甘い味付けです。
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この日は3月11日。

あの日からちょうど10年でした。

朝食のお部屋のテレビで見たのは羽生結弦さん。

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一つ一つの言葉がとても尊い

彼だからこそ伝えられる被災地へのエールだと思いました。

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朝は本堂の中でお参りさせて戴き、これも宿坊ならではのありがたい体験でした。

立江寺本堂は植物や人物を描いた絵天井がとても美しく、ひときわ心に残っています。

お世話になりました。

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19番札所立江寺 本堂

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立江寺は阿波の関所寺と呼ばれていて、邪な心を持った人や、心がけの悪い人は弘法大師咎めを受け、先へは進めなくなると言われているそうです。

 

19番札所立江寺 大師堂

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見事な多宝塔もあります。

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朝食とお参りを済ませて立江寺を後にしたのは午前7時。

19番札所立江寺から20番札所鶴林寺へは約14Km、徒歩で5時間の道のりです。

この日は更にその先の21番太龍寺まで進み、あとはできるだけバス停のある下界へ下るという予定です。

この二ヶ寺も遍路転がしの難所とされています。

さあて、無事歩き切ることができるでしょうか。

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広い畑の横を歩きます。

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立江小学校です。

ちょうど子供達の登校中で、先生や地元の方々が通りで子供達を見守っておられる様でした。

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道に沢山落ちていた木の実。

ドライフラワーでもよく使う材料です。

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鶴林寺まで11Kmの看板です。

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緩やかな上りの道ですが交通量多し。

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わあ。桃の花でしょうか。

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どうやら柑橘の苗木のよう。

この辺りも柑橘業が盛んなのですね。

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この日もいいお天気です。

今回の旅はお天気に恵まれました。

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この川も鮎喰川かしら。

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欄干に鮎の絵が描いてありますね。

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菜の花がいっぱい!

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その反対側には「ビッグひな祭り」の会場がありました。

前にニュースで見たことがあります。

時間があればちょっとのぞいてみたかったなあ。

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ここを左折して山登りが始まります。

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この先はほとんどお店が無いので(手作りのお弁当屋さんが一軒ありました)、歩き遍路さんはこの角のコンビニで飲み物や食料を買っておくと良いと思います。

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まだこの辺りは緩やかな登り道。

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早咲きの桜は散った後のよう。

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石垣に蝶を見つけました。

遠かったのですが、多分ヒオドシチョウだと思います。

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いよいよ本格的な遍路道に入ります。

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道はよく整備されていて歩きやすいです。

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木漏れ日の中を歩きます。

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急に視界が開けました。

蛇行する川の緑が美しいです。

太龍寺に行く途中であの右下に見える橋を渡る様です。

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下の川を渡って太龍寺はこの山の上。

まだまだ先は長いです。

まずは鶴林寺に辿り着かねば!

車でのお遍路さんは向こう側から来る太龍寺行きロープウエイを利用する様です。

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ふうふう。

もう少しかな?

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20番札所鶴林寺 山門

運慶作とされる金剛力士像のある歴史ある仁王門です。

像はちょっと見えにくかったです。

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 境内に入り、おやいい匂い!と思ったら。。

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ジンチョウゲが香っていたのでした。

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20番札所鶴林寺 本堂

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本堂の両脇に狛犬のように立っているのは鶴の像。

これは、かつてこの地を訪ねた弘法大師が金色に輝く地蔵菩薩を守る二羽の鶴に出会ったという本尊降臨の伝説に基づいて造られたそうです。

鶴林寺という寺号もこの伝説から名付けられました。

 

本堂の右奥にある三重塔は県の文化財です。

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20番札所鶴林寺 大師堂

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鶴林寺を後にして、今回最後の札所太龍寺へと向かいます。

20番札所鶴林寺から21番札所太龍寺へは約6、5Km、徒歩で3時間の道のりです。

下って下って。。

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なんて個性的な大木でしょう!

顔の様にも見えますよ。

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どんどん下ります。

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ここからは道路を進みます。

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逆光で見えにくのですが、あの鳥はヒレンジャクですね。

嬉しい、初めて見ました〜。

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鶴林寺に登る途中で見えたあの橋を渡ります。

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大きな川は那賀川です。

鶴林寺太龍寺の間を流れています。

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橋を渡るとまた登り道です。

ふうふう。

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はあはあ。

最後の1Kmが急勾配になってなかなかハードでした。

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太龍寺の玄関口とされている仁王門に到着。

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 更に奥へ進みます。

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21番札所太龍寺 山門

鐘楼門形式の山門です。

辿り着きました。

ここまで互いに抜きつ抜かれつしながら歩いて来た若い女性のお遍路さんと、笑顔で健闘を讃え合いました(笑)

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石段の上には!

21番札所太龍寺 本堂

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太龍寺延暦年間に桓武天皇の勅願によって開かれました。

若き日の弘法大師が100日間もの厳しい山岳修行をしたと言われている、舎心ケ嶽という岩場には 、現在弘法大師の坐像があり、ロープウェイからはこの像を見る事ができるそうです。 

その修行は「虚空蔵求聞持法」といい、一度見聞きしたものは全て覚えるという、真言密教の秘法を得る為のものだったそうです。

あやかりたい〜。

 

21番札所太龍寺 大師堂

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彫刻がとても見事です。

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龍でしょうか。

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全てのお参りを終えてほっとしたところでお昼ご飯を戴くとしましょう♪

午後2時半頃だったでしょうか。

お腹がすいた〜。

朝コンビニで買った、梅のおむすびと春の三色和菓子。

和菓子うまし!

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ぽかぽかと暖かい太龍寺境内。

束の間の休息です。

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一休みしたところで、あとは下界へ下ります。

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少しでも次のお札所に近づく為に。

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それは次回来る時の為に、交通の便の良いバス停の近くでなくてはなりません。

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またヒオドシチョウに出会いました。

今度は近くで撮らせてくれて嬉しい。

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東へ東へ。

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阿瀬比トンネルを通過。

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北谷バス停前

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山口中バス停前

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そのすぐ先の阿南山口郵便局前。

ちょうど次の札所平等寺への分岐点にありました。

ここで旦那くんのお迎えを待つ事にします。

次回はここから歩き始めますよ。

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旦那くん到着。

彼も車ではありますが、1日で今回私が三日かけて歩いた13番から21番までの9ケ寺を参拝しているので、忙しかった事と思います。

お疲れ様。

お迎えありがとう♪

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この日の歩数は58047歩!

無事に歩き切る事ができました。

よかった。。

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 歩き遍路の旅10はこれにて終了。

長い長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

海朧道の終わりは石切場  さち

 

うみおぼろみちのおわりはいしきりば