お天気は晴れ時々曇り。
気温が低く、風も強く体感は厳しいです。
洗濯物が飛ばされそう。
それでは先日のお遍路の記事を更新させて頂きます。
歩き遍路の旅17 1日目愛南町40番札所観自在寺から津島町岩松地区へ(2022年2月15日)
ここが前回歩き終えた中継地点、平城札所前です。
晴れてはいますが、気温はかなり低めです。
手が痛いほどでした。
バス停のすぐ近くが観自在寺の門前です。
通りの奥に山門が見えますね。
到着しました。9時13分。
40番札所観自在寺 山門
この山門の扁額に書かれた「平城山」の文字は、平城天皇のご真筆と伝えられているそうですが、現在は塗り替えられたばかりのようで新しく見えました。
仁王門の金剛力士像は朴訥で荒削りな印象。
力強さを感じます。
40番札所観自在寺 本堂 (昭和39年再建のコンクリート造り)
この辺りの「御荘」という地名は、平安時代には京都東山の青蓮院門跡の荘園だった事が由来となっています。
その街中にある観自在寺は、1番札所霊山寺から最も遠い札所なので、「遍路の裏関所」とも言われています。
観自在寺は大同2年(807年)、平城天皇が父である桓武天皇の供養の為に、勅願所として弘法大師に創建させました。
この時大師が、一本の霊木から本尊の薬師如来と、脇仏の阿弥陀如来、十一面観音菩薩像を刻んで安置したとされています。
本堂の手前には可愛らしい狸の像。
本堂の右手に大師堂があるのですが、その間に薬師如来像と白梅があり、梅はちょうど見頃を迎えていました。
あ!梅にはメジロが訪れていますよ〜。
境内には紅梅も。
40番札所観自在寺 大師堂
大師堂前には大きな五鈷杵(ごこしょ/密教の法具)が置かれています。
大師堂の右手にあったこの木像はお大師さまでしょうか?
お顔が!
境内には十二支の守り本尊八体仏があります。
私は辰年なのでこのお像にお水をかけてお参りしました。
親、子、孫の揃った「栄かえる」の像
ゆっくり参拝させて頂きました。
ありがとうございました。
札所はどこも空いています。
さあ、国道56号に沿って次の札所へ。
40番札所観自在寺から41番札所龍光寺へは約50Km、徒歩で15時間の道のりとされています。
この日は道中の津島町岩松地区に宿泊する予定。
道の駅「みしょうMIC」
昼食を買いに立ち寄りました。
ここには私の大好きな愛南町の逸品、「鯛カツバーガー」があるのです♪
御荘大橋通過。
道沿いにあった見事なキンセンカ!
サンパール前通過。
道は緩やかな上り坂。ふうふう。
大きなサボテンみっけ!
登り切ったでしょうか。
「八百坂峠」というんですね。
黄色い柑橘は河内晩柑(愛南ゴールド)。
愛南町の名産品です。
今度は柑橘の無人販売所がありました。
奇跡の柑橘「はるか」とあります。
はるかは我が家も昔作っていました。
見かけはごつごつしているけれど、とっても甘いんです。
下りの道。
海が見えてきました。
三つ並んだ島がフォトジェニック!
この三つの島は「三ツ畑田島」と言って夕日の絶景ポイントなのだそうです。
組長生誕の地、「旧内海村」に一歩!
山の上には風車が見えます。
ドームのような屋根の建物は愛南町役場内海支所です。
内海トンネル前
左側に歩道トンネルがあります。
「内海ふれあいトンネル」
いいお名前だなあと思ったら、トンネルの中もとっても素敵だったのです。
季節感にあふれた沢山のちぎり絵風の作品が展示してあるのです。
子供さん達の描いた絵が原画になっているのでしょうか。
楽しい♪
鳥が…
まんぼうになっちゃった!
まるで小さなギャラリー。
ほのぼのした絵を見ながら、楽しく歩けました〜。
海沿いの道。
河津桜でしょうか。いいですね〜。
内海中学校前。
須の川公園に到着。
ここで昼食を戴く事に。
これがみしょうMICで買った「鯛カツバーガー」!
令和3年にモスで販売されていましたが、大変な人気で完売続出だったとか。
愛媛県の魚である鯛を使ったカツは間違いない美味しさですが、タルタルソースには愛南ゴールドが使ってあって、爽やかな風味が後を引きます。
「みしょうMIC」の他にも「ゆらり内海」や、「市場食堂」、「珈琲館 花の木」等で食べる事ができるようです。
とってもおすすめのバーガーですよ♪
公園前の「ゆらり内海」は現在コロナ禍の為臨時休業中。
温泉もあるので再開を待っています♪
道沿いには背の高い椰子の木。南国〜!
由良半島の手前までやってきました。
鳥越ずい道通過。
トンネルの向こう側には…
宇和島市の看板がありました!
宇和島へ〜一歩!
大きな草鞋。
宇和島は真珠養殖の盛んな所。
ここもそうですね。
大場の鼻トンネル通過。
56号を北へ北へ。
バス停「嵐」前!
「嵐」は地名です。
「嵐」郵便局前!
カラオケ喫茶「あらし」前(笑)
嵐坂トンネル手前。
嵐坂歩道トンネル通過。
この歩道トンネルにも二点絵が飾ってありました。
トンネルを出ると嵐坂ポケットパーク。
さらに進むと、右手には新しいトンネルが建設中のよう。
宇和島道路が伸びているんですね。
お宿のある岩松地区はまだかしら。
倉庫で柑橘の作業をしておられる方々に、挨拶をして通り過ぎようとしていたら…
「お遍路さ〜ん!」と女性の方が追いかけて来られて、みかんを三つ手渡して下さったのです。
なんて愛媛らしいお接待でしょう。
ありがとうございます!
みかん農家の私ですが、この時期の温州みかんは珍しく、そして優しいお心遣いが嬉しくて、ありがたく頂戴いたしました。
後でお宿で戴いてみると、とても甘くて、やはり愛媛のみかんはどの産地も美味しいんだなあ、と実感しました。
この先は宇和島自動車道と繋がっています。
ここを右折すると…
ようやく岩松地区が見えてきました。
河原から道路へとキャリーを運んでいるおじいさんがおられました。
これは!青さのりですね。
思わず「綺麗な青さのりですね〜!」と声をかけると、
おじいさんも得意そうに「綺麗じゃろ?」と言っておられました。
寒い中の作業、お疲れ様です。
岩松川沿いの街並みを進みます。
水色の橋が見えてきました。
この橋の近くに、長年の句友である更紗さんのお宅があるので、立ち寄らせて頂きました。
更紗さんのお家はお酒屋さんとガス屋さんを営んでおられます。
突然お邪魔したのにもかかわらず、とても温かく迎えて頂きました。
句会の話に家族の話、そして更紗さんが応援しておられる宇和島在住の現代美術家、大竹伸朗さんの話等、ついつい長居してしまいました。
更紗さん、久しぶりにお会いできて本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
お接待して戴いた柑橘の果実酒「マルチ・ヴィタ・ビーノ」も爽やかで美味でした。
ごちそうさまでした♪
そして、こちらは更紗さんが生産者を元気付けようと立ち上げられた、宇和島の美味しいものを紹介しておられるネットショップ「美来便(みらいびん)」です。
どぶろくのNASSOや、じゃこカツ、ブラッドオレンジ、鯛まんじゅう等、宇和島のいいものがいっぱい紹介されています。
私は鯛まんじゅうを戴いたのですが、お野菜や鯛の身がごろごろ入っていて旨味たっぷり!
おまんじゅうの生地もふっくらもっちりしていてその美味しさに感動しました。
鯛まんじゅう、おすすめです。
皆様もぜひ「美来便(みらいびん)」をご利用下さいませ♪
岩松のお宿「大畑旅館」に到着したのは18時15分頃でした。
このお宿は文豪、獅子文六が戦時中に疎開して二年間ほど滞在していた建物です。
当時は小西さんという庄屋さんのお家だったそうですが、今では旅館となっています。
通されたお部屋はとても広くて、十二畳もありました。
それにお食事はありがたい事に、お部屋まで運んで下さるのです。
夕食は中華風なメニューと…
お刺身
牡蠣のお鍋までありました。
お腹いっぱい!
この日の歩数は51062歩!
意外と歩いていました。
最後の旅の1日目はこれでおしまい。
心地よい疲れと充実感に包まれて眠りについたのでした。
またまた長い記事を読んで頂き、ありがとうございます♪
歩き遍路の旅17 2日目へつづく。。
囀りを吸うて吐き出す太極拳 さち
さえずりをすうてはきだすたいきょくけん