お天気は晴れ。
風が少し強かったです。
本日のアサギマダラの飛来は2頭。
これからだんだん増えてくると思います。
では、お遍路旅14 3日目の様子をどうぞ。
歩き遍路の旅14 3日目37番札所岩本寺(2021年9月15日)
お遍路三日目のこの日も朝から激しい雨。
それに雷まで鳴っています。
むむむ。。
気を取り直して、この日もてるてる坊主みたいなカッパを着て出発です。
7時30分にビジネルホテルマルトミをチェックアウト!
国道56号を窪川の岩本寺方面へ歩きます。
岩本寺へは国道を逸れる遍路道が海側にも山側にもあるのですが、この日は雨だったので安全を考え、ひたすら国道56号を行く事にしました。
須崎市道の駅「かわうその里すさき」前。
雨はざあざあ降っています。
ローソンの上にも、須崎市のゆるキャラ、しんじょう君がいますよ♪ 大きい〜!
新庄川橋通過。 霧深し。
角谷トンネル通過。
久保宇津トンネル通過。
海が見えました。
この辺りから少し内陸の方に入っていきます。
安和トンネル通過。
ここで右手に山へ向かう遍路道がありますが、この日はまっすぐ56号を進みます。
トンネルの前にタスキの貸し出しボックスあり。
焼坂トンネル通過。
歩道の段の無い危険なトンネルだから、タスキを貸し出しているんですね。
中土佐町へ〜一歩!
雨は少し弱くなって来ました。
四万十市へ67km、四万十町へ21kmの看板。
四万十市と四万十町は全く別なんですね。
この辺りで女性のお遍路さんと出会いました。
私と同じく、岩本寺に向かって56号を行かれるそうです。
おしゃべりするうちに愛媛の四国中央市の方だとわかりました。
定年を機にお遍路を始められたそうです。
私のように区切り打ちではなく、一気に回られる予定だとか。
なんだかお顔が句友のまとむさんによく似ておられて少しほっこり。
この先の黒潮本陣で友人と合流されるそうで、互いの健闘を祈りつつお別れしました。
お気をつけて♪
久礼トンネル通過。
国道56号は緩やかな登りが続いています。
久礼坂第一トンネル通過。
久礼坂第二トンネル通過。
登りの道が続いて息が切れます。
雨が小降りになって、蒸し暑くなったのでカッパを脱ぐ事に。
ふうう。
ずいぶん登って来ましたよ。
おや、道の向こう側に何かがいますよ?
なんと鶏さん達でした。
飼われているのかな?
それとも?
左手の谷の方には高知道が見えました。
この景色を見るとずいぶん山の上まで来た気がします。
自転車のおじさんに追い越されました。
久礼坂第三トンネル通過。
久礼坂第四トンネル通過。
トンネルの多いコースでした。
はあはあ、ふうふう。
七子峠に到着!
ようやくここからは下りですね。
歴史のありそうな「ななこ茶屋」
窪川の看板あり。
だいぶ岩本寺に近づいて来たようです。
四万十町へ〜一歩!
美しい田園。
畦も綺麗に刈ってありますね。
こんな静かな田園地帯にいきなり「とんたろう」発見!
ちょうどお昼時です。
遍路地図にもこのお店が載っていたので、開いていたら寄ろうと思っていました。
お腹すいたー!
注文したのは餃子Sと!
キムチ味噌ラーメン!
自家製のキムチを使った辛いラーメンが売りのようです。
美味しかったです〜!
心も体もポカポカに。
外から見ると地味なお店でしたが、中に入るとほぼ満席!
人気のお店だったんですね。
パワーをもらってまた歩きますよ。
気温は23℃
道沿いには家の近所では見慣れない秋の花達が。
ツリフネソウ
ツリガネニンジン
ボタンクサギ
美しい緑のグラデーション。
影野駅前。
キマダラセセリ
紅白のゲンノショウコ
コスモスと土讃線
土讃線の架橋を潜って。
挨拶しようとしたら案山子さんでした。
空はどんよりしています。
あ!列車が行きますよ。
窪川の町が近づいて来たよう。
窪川トンネル通過。
岩本寺へ1、5km。
あと一息です。
窪川の古い街並みの様子から、昔は愛媛と高知、陸と海を結ぶ交通の要所だった事が伺えます。
岩本寺の山門が見えて来ました。
あらまあ!山門の手前にはポップな絵や車がありますよ?
37番札所岩本寺 山門
石段のポップアートにびっくり!
金剛力士像
凛々しいお顔です。
山門の通路側にもこんな絵が!
なんてカラフル!
参道もポップ!
ベンチも!
岩本寺がポップアートで彩られているのを、訪れてから初めて知りました。
こんなお寺は見た事がありません。
楽しいですね♪
龍の手水鉢の周りのお花も綺麗。
37番札所岩本寺 本堂
岩本寺の始まりは奈良時代に行基が開いた福圓満寺に遡ります。
その後弘法大師がこの寺を訪れ、五つの社を建て、それぞれに不動明王、観音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩を本地仏として安置しました。
その後、戦国時代の兵火で消失した福圓満寺を神仏習合の岩本坊が引き継ぎ、これが現在の岩本寺に繋がっています。
つまり岩本寺は御本尊が五つもあるという、珍しい寺院なのです。
岩本寺の本堂の天井画は昭和53年に全国から公募して集められた絵画575枚から成っています。
その題材は花鳥風月や仏像等伝統的なものから、人物、抽象画等の現代的なものまで、寺院の装飾としては一風変わった物になっています。
この天井画を観るのも楽しみの一つでした。
なんとマリリン・モンローの絵もあるんですよ。
面白いですね。
蝶や猫の絵もありました。
とても見応えがあって素晴らしかったです。
37番札所岩本寺 大師堂
無事岩本寺の参拝を終えたのが16時。
窪川発のJRの発車時刻(17時45分)に余裕で間に合いそうです。
よかった。
ここでまた雨が降り始めました。
あとは傘をさして駅まで歩きましょう。
そうだ、お土産を買わなくっちゃ!と思いながら駅に向かっていると、ちょうど老舗らしきお菓子屋さん「松鶴堂」を見つけました。
本当にこんなお菓子屋さんです(菓子箱の包み紙のイラスト)
綺麗ですね。
買ったのはお干菓子の「四万十景色」
最中の「鮎のかほり」
お饅頭の「三度栗」(岩本寺銘菓)
どれも逸品でした。
お菓子を包んで下さっている間に、お茶とお菓子のお接待も戴いちゃいました。
お菓子は芋羊羹です。お皿もくしも羊羹も冷えていて感激しました。
羊羹を三角に切ってあるのもおしゃれ。
美味しかったです。
ごちそうさまでした。
窪川の松鶴堂、おすすめのお店です。
そして、今回の旅の終着点の窪川駅です。
次回はここから歩き始めて、足摺岬にある38番札所、金剛福寺を目指して歩きます。
この間の距離はおよそ95km。
四国八十八か所の札所の間で最も長距離の行脚となります。
次はいつになるでしょう。
体調を整えてまた頑張ります。
木の机と椅子が素敵な窪川駅の待合室。
この日の歩数は54895歩でした。
長い記事にお付きあい頂きありがとうございました。
これにて歩き遍路の旅14、終了です。
秋麗の巴里や我らは小人族 さち
しゅうれいのぱりやわれらはこびとぞく