ツバメシジミ
お天気は快晴。
今日もみかんの摘果です。
摘果とは不揃いだっり、多すぎたりする果実を間引く作業。
運動量の少ない作業ですが、それでも汗が吹き出てくるような暑さでした。
のんびりゆっくりていねいに。
洗濯物もからっと乾いて、ありがたい梅雨の晴れ間です。
それでは6/20〜21の小さな旅の様子をどうぞ♪
6月20日(土)
34回目の結婚記念日が間近だったので、どこか自然の美しい所へ出かけようという事になり、久万高原町へ向かいました。
まず訪れたのは皿ヶ嶺への登山道のある、上林森林公園です。
広い駐車スペースやお手洗いもあるので、ここに車を置いて登山開始です。
駐車場の上には「風穴」があります。
旦那くんに言われて周辺の岩の間に手をかざすと、涼しい風が吹き出していて、まるで天然のクーラーのよう。
風穴の真下にはヒマラヤ産の青いケシが栽培されています。
嬉しい事に、ちょうどお花は咲いていたのですが、井戸の中のような低い場所に俯きがちに咲いているので、うまく写真を撮るのは難しかったです。
登山道を進みます。
道沿いのヤマアジサイの可憐な事。
緑いっぱいの登山道です。
麓には雲海が。
ヤマボウシですね。
美しい道です。
ちょうどヤマツツジが咲いていました。
ヤマツツジに訪れたのは翅がほろほろのミヤマカラスアゲハ。
林の中でよく見かけた蝶はクロヒカゲ。
皿ヶ嶺の山頂に到着です。
景色を見ながらゆっくり歩いて2時間くらいでした。
山頂は小さな広場になっています。
週末という事もあって10人くらいの方々が食事をしたり、一休みされたりしていました。
ここではツマグロヒョウモンが出迎えてくれました。
ずっと山頂広場にいたツマグロヒョウモン。
このトラマルハナバチもここで長らくノアザミの蜜を吸っていました。
もふもふでかわいらしいですね。
山頂で戴くおにぎりは格別です♪
さあ、竜神平の方へ向けて下ります。
向こうに見える山は石鎚山でしょうか!綺麗!
竜神平に到着しました。
湿原だそうですが近年ではカヤが増えているそうです。
愛大小屋
竜神平をパノラマで撮ってみました。
晴れたと思ったら。。
さあっと霧が流れてきたりします。
実は竜神平付近で憧れのミドリシジミに出会えるかも?と、ひそかに期待していたのですが、残念ながら見つける事はできませんでした。
こちらはおなじみのベニシジミ。
かわいいお顔で蜜を吸うコチャバネセセリ。
初めて出会ったヤマキマダラヒカゲです。
草の陰でちょっと見えにくかったのですが、ヤマキマダラヒカゲに間違いなさそうです。
ちょっと面白い形の蛾はヒメクロホシフタオ。
こんな珍しい模様の蛾もいました。
茶色の地に白いペンで絵を描いたような複雑な模様です。
こちらには2頭。少し調べてみましたがお名前不明でした。
皿ヶ嶺、自然豊かで気持ちの良いお山でした。
この日のお宿は久万高原ふるさと旅行村。
去年の春、歩き遍路で岩屋寺に行く道中、この前を通りかかったのを思い出します。
ここには坊っちゃんスタジアム10個分という広大な敷地の中に、キャンプ場、宿泊用コテージ、アルパカ小屋、ニジマス釣り、プラネタリウム、天文台等の施設が点在しているのです。
まずはプラネタリウムに行ってみました。
プラネタリウムは敷地内の一番奥の小高い場所にありました。
このお城みたいな施設(星天城)の中にプラネタリウムがあるのです。
座席は40席ほどのとても小さなプラネタリウムです。
30分くらいの投影でしたが、音声が録音ではなく、係の方が生でお話されていて、小さなプラネタリウムの暖かさを感じました。
春の大三角の星のお話やこれから見られる夏の星座のお話等を聞く事ができました。
暗くて涼しいお部屋で、座席も大きくリクライニングしていたせいか、ついつい眠くなってしまい、軽く睡魔とも戦っていた私でした(笑)
プラネタリウムの隣には久万高原天体観測館があります。
ここには昭和製作所の60㎝反射望遠鏡があり、集光力は肉眼の7000倍で、16等星まで見る事ができるそうです。
この日の夜には天体観測を予約していました。
夕方からは雲の多いお天気だったので、ひょっとすると観測は中止なのかなあ、と思ったりしていたのでした。
その後は敷地内のアルパカ小屋へ。
愛媛でアルパカに会える場所があったなんて!
餌の干し草を食べさせてあげる事もできます。(土日午後のみ)
まんまるおめめ。かわいいです〜。
旦那くん、アルパカちゃんに大人気♪
この春生まれたばかりの赤ちゃんアルパカもいましたよ。
あどけないですね。
アルパカちゃんと交流できて、とても幸せなひとときでした。
ちょうど毛刈りをした後だったみたいで、売店ではフエルト手芸の材料用なのか、白、茶色、褐色の三色の毛が売られていました。
この日宿泊したのはふるさと村の林の中のコテージです。
お食事は出ないのですが、調理器具や食器が一通り揃っていて自炊する事ができます。
お米や食材を準備してチェックイン。
ちょっと別荘のような感じです。
久万高原は愛媛の軽井沢ですものね。
天井が高くて本来なら6人くらいは泊まれる広さのようで、ゆっくり静かに過ごせました。
緑の中のお風呂も素敵でした〜。
そして何より非日常なのが、このコテージにはテレビがない!という事。
(予約すれば入れてもらえるそうです)
よ〜し!どうせならこの非日常を楽しもうではありませんか。
という事で、私が用意したのは紙粘土!
これでアマビエ様を制作いたしますよ。
できるかな〜?
できた〜!
家から和蝋燭も持ってきました♪
午後9時半からは天体観測へ。
空を見上げると、心配していた雲も消えて見事な星空が広がっていました。
なんてラッキー!
予約時は私達だけだったので、まさかの貸切?と思いましたが、この星空に急にギャラリーが増えたようで、天文台はとても賑わっていました。
これが60㎝反射望遠鏡ですね。
係の方が次々と星に照準を合わせて望遠鏡を動かして下さり、一人一人順番に見せて頂きました。
こんな本格的な望遠鏡を覗かせてもらったのは初めてです。
麦星という別名のある黄色いアルカトゥルス。
真珠星という別名のある青白色のスピカ。
2重星のポルカロリ。
M-13という星のかたまり。
アンタレスはオレンジ色の1等星。
白くて強い光を放つ織姫のベガは0等星。
彦星のアルタイルは7等星。
北の空の宝石、アルビレックス。
クラゲのようなM-57星雲。
陽炎のようにゆらめく木星。
最後に見せてもらったのは、大きなリングを斜めに傾けた見事な土星でした。
凄い!
望遠鏡の向きに合わせて屋根の開口部が移動するのですが、そのずごごごごという音も臨場感がありました。
星の色も形も様々であるのを実感し、感動で胸がいっぱいになった夜でした。
コテージに帰って、とっておきの戴き物のワイン「農民ロッソ」を抜いて乾杯。
とってもおいしく戴きました♪
白南風や陽の匂いなる放浪記 さち
しらはえやひのにおいなるほうろうき