つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

オッドアイの猫&歩き遍路の旅7 3日目88番札所大窪寺♪

 

 

 

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お天気は雨のち曇り時々晴れ。

朝、ほんのひと時でしたが約2週間ぶりの雨が降りました。

これで少し体を休める事ができそうです。

 

 

 

今年は旦那くんが裏の畑でさつまいもを育てているのですが、最近タヌキのふんらしきものが落ちているというのです。

そこで捕獲器を仕掛けていたところ。。

 

なんと白猫ちゃんが入っていましたー!

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それもオッドアイの!!!

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オッドアイとは猫の虹彩の片方が青で、もう片方が黄色である事で、「金目銀目」とも呼ばれたりしています。

オッドアイの猫を実際に見たのは初めてだったので、神秘的で綺麗だなあと思いました。

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扉を開いてあげると、風のように走り去って行きました。

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ご近所の猫ちゃんだったらいいけれど。。

 

 

 

 

 

では先日のお遍路の記事、3日目の様子を更新しておきましょう。

 

歩き遍路の旅7 3日目88番札所大窪寺(2020年7月29日)

 

宿泊したトレスタ白山をあとにして東へ。

まずは遍路道のルートである、前日お参りした長尾寺のあたりまで戻ります。

晴れてはいましたが雲は多めのお天気です。

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長尾寺周辺までやってきました。

87番札所長尾寺から88番札所大窪寺へは、南の方へ約17キロ、徒歩で4時間半の道のりです。

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気温がぐんぐん上がって来ました。

自販機があればお茶を買って、飲みながら歩きます。

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オクラ畑ですね。

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ヒャクニチソウも綺麗に咲いています。

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南へ南へ。

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どんどん歩きます。

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この先に道の駅があるんですね。

着いたら休憩しよっと♪

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この登り坂の途中で、歩道の工事をしていて、前山ダムの近くを歩く迂回路に案内されました。

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歩道の迂回路なのでほぼ誰も通りません。

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見上げるとダムの施設が見えました。

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この急坂を登ったら先ほどの県道に合流です。

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坂を登るとお遍路休憩所がありました。

ここで一休み。

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前山ダムです。

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少し進むと「前山おへんろ交流サロン」という所がありました。

涼みがてらちょっとお邪魔してみる事に。

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おへんろ交流サロンの中には女性の方が常駐しておられて、「今日初めての歩き遍路さんです!」と、とても歓迎して下さいました。

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すぐに冷えたお水とお菓子を出して下さいました。

つめたくてとっても美味しいお水でした。

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館内にはおへんろさんが休憩できるスペースや、四国の遍路道を表したジオラマもあり、色々な資料が展示してあるようです。

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お話をするうちに、応対して下さった女性の方も俳句をされていることがわかり、私の句集をお贈りさせて頂きました。

道中、俳句の好きな方と懇意になればお渡ししようと、いつも句集を数冊持っているのですが、急いで歩いていると中々そんな機会はありません。

今回、句集をもらって戴きとても嬉しかったです。

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そしてこのかわいらしいお大師様のお人形なのですが、関東在住で十数回もお遍路を歩かれた方が、自ら作られた陶芸の作品だそうです。

その方が「お接待」でお遍路さんに差し上げてほしいと、時折このような作品を送って来られるそうです。

なんてかわいらしいお大師様でしょう。

みんなお顔や表情が違っていて個性的。

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私にもおひとつどうぞと言って戴き、ありがたく頂戴致しました。

たくさんのお大師様の中から私が選んだのはこちら♪

お顔が優しいです〜。

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瞑想しているようにも見えますね。

青い衣が風にふわりと翻っているところも素敵。

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「おへんろ交流サロン」

素晴らしいお接待をありがとうございました。

 

 

帰宅後、石垣島の亀ちゃんとお大師様のコラボです♪

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そのおへんろ交流サロンのお向かいにあったのが道の駅「ながお」

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ちょうどお昼時だったので、ここで買った豆パンと桃のアイスクリームを休憩スペースで戴く事に。

道中、桃の看板をよく見かけていて、桃が食べたいなあ〜と思っていたのです(笑)

どちらもとっても美味しかったです♪

休憩スペースには最初誰もいなくて冷房が切ってあったのですが、私が座るとすぐに冷房を入れて下さってありがたかったです。

道の駅の方々も親切でした。

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ここからの遍路道は山側の舗装路に入ります。

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舗装はしてあるのですが、細い道ででぼこぼこしています。

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ダンプカーがよく通るなあと思っていたら。。

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土砂捨て場があったからなんですね。

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土砂捨て場を過ぎると、車の通過もなくなって歩きやすくなりました。

お遍路休憩所もあり。

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このあたりが峠でした。

ここで万歩計を見てみてびっくり!

まだ4000歩しかカウントしていません。

この日歩いた距離を考えると軽く2万は超えているはずなのに。

思い当たるのは道の駅か交流サロンで座った時。

おしりポケットに入れていた万歩計を、着席した時におしりでリセットしてしまったようです。

歩き始めからこれまで全ての歩数をカウントしていただけに残念です。

 

ま。いっか。

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大窪寺へは残り6.3㎞。

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細い舗装路はここまでです。

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県道3号線に合流。

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ますます暑くなって来ました。

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天体望遠鏡博物館?

廃校舎を利用しているのかしら。

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並びに休憩所もあり一休み。

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ふー!

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ここからは国道377号に入ります。

このあたりの道路沿いでよく見かけた花。

ピンク色なのでハギかと思いましたが、これはコマツナギですね。

字面から昔はこれで馬を繋いでいたのかしら。

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できるだけ影のある方を選んで歩きます。

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大窪寺まであと4㎞!

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この空を見て「梅雨が明けたかな」と思う。

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道沿いの青田が綺麗。

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ここからは国道377号の左手を行く遍路道へ。

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車も少なくて歩きやすい遍路道です。

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大窪寺まで1.7㎞。

あと少しです。

はあはあ。。

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ミヤマアカネがにっこりとエールを送ってくれました。

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がんばれがんばれ。

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峠の先はもしや。。

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ついに88番札所大窪寺に到着しました。

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遍路道側の新しくて大きな仁王門。

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仁王様も新しそうです。

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正面ではなく通る人の方を向いておられます。

この山門のあたりで旦那くんと合流しました。

彼はもう参拝も納経も終えていて、こちら側の門を見に来たそうです。

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駐車場側には古い山門があったので、境内から一度出て入り直しました。

88番札所大窪寺 山門(二天門)

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玉を持った龍の手水鉢です。

なんだか笑っているようにも見えますね。

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88番札所大窪寺 本堂

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寺の歴史は古く717年に行基によって創建されました。

唐から帰国した弘法大師が、このあたりの岩窟で秘法を行った時に、大きな窪の近くに堂宇を立て、薬師如来を刻み本尊としたそうです。

天正年間の兵火にあって寺は消失しましたが、江戸時代に高松藩松平氏によって再建。

しかし、明治時代の火災で再び山門以外の伽藍を消失し、現在の建物はその後再建されたものです。

 

88番札所大窪寺 大師堂

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原爆の火

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原爆の火」の後ろにはガラス張りの賽杖堂。

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結願の寺とあって沢山の金剛杖が奉納されています。

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境内の大銀杏

本堂と大師堂の間には大きな藤棚があったので藤の花の季節にはさぞかし美しい事でしょう。

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お参りを終えておみやげ屋さんでお接待していただいたくず湯

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ここで旦那くんに輪袈裟を買ってあげました。

私のお迎えを兼ねて自らも車でお参りしている旦那くんは、昔じいじがお遍路をした時に持っていた持鈴をバッグにつけているだけです。

輪袈裟を着けると少しはお遍路さんらしくなるかも。

そんな私も普通の山歩きのような服装ですが、杖と輪袈裟だけは身につけて歩いています。

傘と白装束の昔ながらの遍路姿に憧れはありますが、機能的、実用的ではありません。

これまで歩いて来て、帽子も靴も「ザ・ノース・フェイス」を選んで本当に良かったです。

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88番札所大窪寺 駐車場

次回はまたここから歩き始めます。

1番から歩き始めた人は、ここ88番大窪寺で結願となりますが、家を出発して44番大宝寺から歩き始めた私は、これでやっと約半分が終わった事になります。

次回はいよいよ徳島に入ります。

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長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。

歩き遍路の旅7、これにて終了♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白猫の金目銀目や秋の空  さち

 

しろねこのきんめぎんめやあきのそら