お天気は曇ったり降ったり晴れたりと不安定。
庭の草を引いたり、摘果をしたり、ブログを更新したりの1日でした。
ではお遍路記事の残りを更新しておきましょう。
歩き遍路の旅8 3日目1番札所霊山寺から5番札所地蔵寺まで。(2020年8月26日)
午前8時に大鳥居苑をチェックアウト。
1番札所のお隣という立地は素晴らしいです、
1番札所霊山寺(りょうぜんじ)山門
1番札所にふさわしい壮大な山門の金剛力士像
力強し!
一礼して境内に入ります。
朝日の当たる手水鉢。
お大師さまと龍ですね。
左手に見えてきたのは多宝塔。
1番札所霊山寺本堂
霊山寺は天平年間に聖武天皇の勅願で行基によって開かれ、815年に弘法大師が釈迦如来を刻んで本尊としました。
ここは本堂の中へ入って礼拝することができます。
沢山の灯籠が灯っていて幻想的。
本堂の回廊脇の愛らしい像。
1番札所霊山寺大師堂
境内には池があります。
池にはやけに仲良しなハト。
大きな鯉も沢山いました。
池にも愛らしい像発見。
黄金色に光る大師堂の屋根の天辺。
美しいです。
1番札所霊山寺からは約1、4Km、徒歩で30分の道のりです。
この日も晴れていました。
昨日通過したドイツ橋が見えます。
昨日通りかかった、道の駅ドイツ館もちょっと行ってみたかったです。
確か、昔ここにはドイツ人捕虜収容所があって、日本で1番にベートベンの第九「歓喜の歌」が演奏、歌唱された歴史ある場所のようです。
昔、坊ちゃん劇場で観た「よろこびのうた」の舞台なんですね。
もう極楽寺の看板が見えてきました。
2番札所極楽寺山門
朱塗りの仁王門です。
金剛力士像
目力あり。
境内
本堂へは「お願い地蔵」の右奥の石段を上がります。
急な石段の上に本堂が見えてきました。
本堂前には鉄格子のシャッターが下ろされていました。
猿が入って荒らすのを防ぐ為だそうです。
大変ですね。
2番札所極楽寺本堂
本尊の阿弥陀如来は、弘法大師が21日間の修行の末に感得した仏様で、その姿を刻んでこの寺の本尊としたのですが、その霊験の光があまりに強く、漁師たちの操舵の妨げになるほどだったとか。
その為本堂の前に小山を築き、光を遮ったのだそうです。
2番札所極楽寺大師堂
弘法大師お手植えの「長命杉」
うねるような太い幹は、巨大な木の精の顔のようです。
この杉には長寿のご利益があるそうです。
さあ、次は3番札所金泉寺へ。
2番札所極楽寺からは約2、6Km。徒歩で40分の道のりです。
裏道のような細い遍路道です。
墓地の中を通過。
少し暗い道には、、
こんな蝶がいました。
サトキマダラヒカゲでしょうか。
少し広い道に出て、、
どんどん歩きます。
板野町に、1歩♪
金泉寺まで後1、6Km。
巨大サボテンが蕾をつけています。
暑いなあ。
草が!草が!
厳しい残暑。
高速道路の高架を潜ります。
この細い遍路道を行くと、、
裏口から金泉寺の境内に到着しました。
いったん外に出て、山門から入り直します。
3番札所金泉寺山門
ここも鮮やかな朱塗りの仁王門です。
なんだかアグレッシブな金剛力士像ですね。
個性的!
手水鉢には獅子。
龍はよく見かけますが、獅子とは珍しいですね。
3番札所金泉寺本堂
金泉寺も聖武天皇の勅願により行基が開いたとされ、当時は「金光明寺」と呼ばれていましたが、後に弘法大師が泉を発見したことから「金泉寺」と改められたそうです。
今も残るその泉の跡。
中にはまだ水があって、覗いて顔が映ると長生きできるという言い伝えがあるそうです。
顔、映りました♪
泉の近くにはスイレンの咲く池もあります。
白いスイレンが爽やか。
金泉寺は境内のあちこちにミストが設置してありました。
この時期の参拝者にはとてもありがたい心遣いです。
3番札所金泉寺大師堂
納経所の近くには、昔弁慶が力自慢で掲げて見せたという石が残されています。
この石ですね。
結構大きいです。
さすがは弁慶!
お参りを終えて、納経所で御朱印を戴いて帰ろうとすると、納経所におられた女性の方が「歩きの方ですね。ちょっとお持ちください。」と奥に入っていかれ、「暑い時に首や体に当てると楽になりますよ♪」と水を凍らせたペットボトルを手渡して下さったのです。
何よりのお接待です。
優しいお心遣いに感謝しつつ、金泉寺を後にしたのでした。
境内のミストといい、凍ったペットボトルといい、参拝者にとても優しいお寺だと思いました。
ありがとうございました。
次は4番札所大日寺です。
3番札所金泉寺からは約5Km、1時間半の道のりです。
静かな住宅街の中を歩きます。
またまた草が!
植物の力は恐ろしいですね。
空が青いです。
とても大きな木の前を通りかかりました。
岡の宮の大クスというそうです。
樹齢700年!
道端の綺麗なケイトウ。
道は山の方へ。
草の中の細い遍路道です。
木陰の道。
山へ山へ。
ここが遍路道なのですが、草がかなり繁っています!
マムシが出ませんように。。
頑張って進みます。
何かの碑がありました。
戦争中に禁止作物となった「藍」を守った女性の碑のようです。
素晴らしい。
またミヤマアカネに出会いました。
今度は♀ですね。
このトンボがいつもエールをくれるのです。
稲穂が実って垂れています。
日差しが強いです。
高架を潜ります。
蔓延るクズ。
イノシシが掘ってボコボコの遍路道。
大日寺まであと少しでしょうか。
パーカーのポケットに入れた、先ほどもらった凍ったペットボトルが、足の付け根を冷やしてくれて気持ちいい〜。
見えてきました!
4番札所大日寺山門
紐を引くと間接的に鐘がつける仕組みの山門です。
これは珍しいかも。
龍の手水鉢です。
4番札所大日寺本堂
この寺の開創年代は不明のようですが、弘法大師がこの寺で感得し、一刀三礼して大日如来を刻んだとされ、寺号もそれに由来しているそうです。
一刀三礼とは材を一回刻むごとに三礼をする事で、そこには読経も含まれる事からそこに込められた思いの強さを感じます。
4番札所大日寺大師堂
正面は本堂、右手に大師堂。
敷石の参道が美しくコンパクトな造りの境内です。
大日寺を後にし、今回の旅の最終目的地、5番札所地蔵寺へと向かいます。
4番札所大日寺から5番札所地蔵寺へは、約2Km、徒歩で30分の道のりです。
なだらかな下りの道です。
またまた細い遍路道へ。
住宅の点在する田園地帯です。
5番札所地蔵寺山門
金剛力士像のいかついイメージとは違った青年のような彩色の像です。
山門も寺院によって様々ですね。
境内に入ると正面には見事なイチョウの大木があります。
わあ!沢山のギンナンが実っています。
5番札所地蔵寺本堂
地蔵寺の本尊は札所には珍しい勝軍地蔵菩薩で、古来から多くの武将の信仰を集めてきました。
源平合戦の折には源義経が戦勝を祈願し、戦国時代には堂宇を焼失しますが、江戸に入ってからは蜂須賀氏らの篤い信仰により復興したそうです。
5番札所地蔵寺大師堂
参拝を終えて一休み。
すだちソーダが美味しい〜。
大イチョウの木陰のベンチが心地よし。
お迎えが来るまでここで待つとしましょう。
この大イチョウは「たらちね銀杏」というそうです。
あのあたりがたらちねかしら。
やがて山門から旦那君がやってきました。
午後2時くらいでした。
旦那君は、この日の朝家を出発し、車で1番から5番を参拝しています。
本堂参拝中の旦那君。
お迎えありがとう。
次回の歩き遍路の旅は、ここ地蔵寺からスタートします。
長〜い記事におつきあい下さり、ありがとうございました。
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月代やプルトニウムを運ぶ船 さち
つきしろやぷるとにうむをはこぶふね