アメリカフヨウ
お天気は晴れ。
暦の上ではもう秋ですが、今年は全くそんな気がしませんね。
だってついこの間梅雨明けしたばかりですもの。
薄雲がかかっていましたが暑かったです〜。
今日もみかんの摘果です。
ではお遍路記事の続編を。
歩き遍路の旅7 2日目85番札所八栗寺から87番札所長尾寺(2020年7月28日)
屋島ロイヤルホテルを出発したのは、気合を入れて午前6時。
85番札所八栗寺のある東へ進みます。
84番札所屋島寺から85番札所八栗寺へは、直通の遍路道を通ると約6キロ、徒歩で二時間半の道のりになります。
でもその道は荒れているという情報があり、今回は安全な国道を経由する道のりを選んだので、実際には8キロくらいの距離になったかもしれません。
前日お山を下るときに、その遍路道のあたりへイノシシが駈けて行くのを見かけました。
ブルブル。。
この日も曇り。
梅雨の終わりの蒸し暑いお天気です。
屋島ロイヤルホテルの裏にある陸上競技場、レクザムフィールドを左に見ながら出発です。
橋を渡ると屋島中学校。
朝早くて車通りも少なく歩きやすいです。
あ、琴電!
道沿いに珍しい葉っぱのカンナが咲いていました。
調べてみると、ベンガルタイガーというお名前のよう。かっこいい!
八栗寺のある五剣山が見えて来ました。
五剣山と青田と案山子たち。
もう稲穂が実っています。
八栗寺への道しるべ。
マリーゴールドがきれい。
橋の欄干には那須与一が扇の的を射る姿がデザインされています。
歴史の浪漫を感じます。
五剣山がだいぶ迫って来ました。
このあたりは石材店が多かったです。
墓地の石垣の隙間から生えているど根性タカサゴユリ。
上りの道になって来ました。
ありがたい看板です。
八栗寺へ向かうケーブルカー乗り場が近づいて来ました。
私はケーブルカーには乗らないので、細い遍路道を行きます。
木々の隙間からちらりと見えたケーブルカー。
後日旦那くんはこのかわいいケーブルカーに乗ったそうです。
赤と青があるみたい。
だいぶ上まで登って来ました。
ようやく八栗寺の下まで来たようです。
見晴らしのよい場所で「お迎え大師」様が迎えてくれました。
素晴らしい景色です。
到着しました!
85番札所八栗寺 山門
境内ではハンミョウを見る事ができました。
85番札所八栗寺 本堂
背後に五剣山を背負う本堂の姿はいかにも深山の寺という佇まいです。
平安時代、若き日の弘法大師がこの地へ訪れた時、天から五本の剣が降って来たそうです。
大師はその剣を山に埋め、ここを五剣山と名付け、お堂を建て、彫った千手観音を祀り、ここから八つの国を見渡せることから八国寺と名付けました。
大師が唐へ渡る前にこの山に入り、八本の栗の木を植えたところ、帰国後これらの栗が全て成長していた事から、八国寺から八栗寺へと改名されたそうです。
85番札所八栗寺 大師堂
朱塗りの多宝塔は緑との対比が美しいです。
本堂左手には歓喜天を祀る順天堂。
商売繁盛、良縁成就、夫婦和合のご利益があるとして信仰を集めています。
広い境内の背後には五剣山。
絵になりますね。
烏天狗も出て来そうなお山です。
さあ、八栗寺をあとにします。
85番札所八栗寺から86番札所志度寺へは、約6.5㎞、徒歩で2時間の道のりです。
車はあまり通らない安全な道です。
ゆっくりと下ります。
源平屋島合戦古戦場跡の碑。
綺麗なお花♪
下って下って。。
青田と集落が見えてきました。
民家の花壇のポーチュラカには美しいミヤマカラスアゲハが。
池に噴水が見えますが浄水場のようです。
下半分はオオアレチノギク。
地球を席巻してしまいそうな強い雑草です。
これはキュウリ畑。
民家のお庭にはトコロテンらしきものが干してありました。
細い道。
青空が出て来ました。
飛行機が飛んでいるのが見えますか?
近くに飛行場があるようです。
広い道に出たと思ったら。。
また細い道へ。
平賀源内の生家だそうです。
びっくり!
大きな灯篭。
昔の街並みが残っています。
志度寺が見えて来ました!
86番札所志度寺 仁王門
見事な五重塔も見えます。
仁王門は国の重要文化財。
金剛力士像は仏師運慶作。
緑のとても多い境内です。
緑は美しいのですが、ここは蚊のパラダイス!
86番札所志度寺 本堂
こちらも国の重要文化財です。
志度寺の歴史は古く、推古天皇の時代に凡園子尼が志度浦に流れ着いた霊木で十一面観音を作り安置したのが始まりとされ、弘仁年間に弘法大師が訪れ霊場としての歴史が始まりました。
86番札所志度寺 大師堂
ゆっくりと参拝したかったのですが、あまりの蚊の多さに、これまでで最速で読経を終えた私でした。
それでも3箇所蚊に刺される。
志度寺に咲いていたお花。
納め札を入れる箱に、金色の納め札がいっぱい見えてびっくりしました。
(金色は結願五十回以上だとか)
86番札所から87番札所長尾寺へは、約6.7㎞、徒歩で2時間の道のりです。
自転車で去っていくのは、道を教えてくれた親切なおじいさん。
河原に亀がいっぱい!
少し賑やかな通り。
琴電の踏切ですね。
アガパンサスの季節。
まだまだ歩きます。
日差しが厳しい。
長尾寺がだいぶ近づいて来たみたい。
暑い暑い。
お遍路休憩所発見!
うれしー!
風のよく通る休憩所です。
荷物を置いて、思わず横になりました。
ふ〜!
長尾寺まで後少しかな?
長尾寺まで1.3㎞!
がんばれがんばれ!
長尾寺に到着しましたー。
87番札所長尾寺 山門
とても広々とした境内です。
87番札所長尾寺 本堂
長尾寺は奈良時代開創の古刹で、739年に行基が聖観音菩薩を刻んで小堂に配置したのが始まりで、弘法大師が唐へ渡る前にここを訪れ唐での修行の成就を祈願したとされています。
87番札所長尾寺 大師堂
見事な大木。
静御前の剃髪塚
元寇の役で犠牲となった讃岐の将兵を弔う為に建てられた「経幢」。
この日のお参りを全て終え、あとはお宿へ。
お宿までは、次の札所大窪寺への方向とはやや違っていたので、道中二人のおばあさんが親切に声をかけて下さってありがたいかぎり。
二日目のお宿は「トレスタ白山」。
大浴場やサウナのある温泉施設です。
お部屋は広くてくつろげる和室。
ちょっと足を伸ばしたけれど、やっぱり温泉施設のあるお宿が最高です!
窓からの眺めもまずまず。
ほっとしながら納経帳を開きました。
なんだか花丸がいっぱい書いてあるように見えて、とっても嬉しかったです。
(旦那くんの御朱印には花丸は無い気がしました/笑)
書いて下さる方が違うと、御朱印の文字も全く違ったものになったりします。
それも一期一会の面白さですね。
この日の歩数は45854歩!
結構がんばったと思います。
田畑は野山へ回帰星月夜 さち
でんはたはのやまへかいきほしづきよ