つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

歩き遍路の旅5 1日目 雪の66番札所雲辺寺と67番札所大興寺♪

 

 

 

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お天気は雨。

携帯電話のバッテリーがもう限界だったので、久々に携帯を新しくしました。

AUインフォバーニシキゴイです。

G3からG4に。

スマホではありません。

数日前のお遍路中、充電したばっかりだったのに、画面が急にバッテリー切れでまっくらになってしまって、目の前もまっくらになった気分でした。

でもこれで当分大丈夫。

家族の中で私だけ携帯のままだけれど、ネットはiMaciPadで見るから私にはこれで十分。

節約できてるのもちょっと嬉しい♪

 

 

 

あ、お遍路前に髪を切りました。

思い切って超ベリーショートに。

いつものN先生に椎名林檎ちゃんの写真を見せて切ってもらったのに、終わってみると島津亜矢さんにかなり近いゾ!

おじさんと間違われないようにしなくっちゃ(笑) 

 

 

 

 

 

では、今回の歩き遍路の旅の様子を更新します。

 

歩き遍路の旅5 1日目 雪の66番札所雲辺寺と67番札所大興寺(2019年12月23日)

 

12月23日、午前5時半に家を出発して高速をひた走り、前回歩き終えた徳島のラーメン屋「どさん子大将」に到着したのは午前8時頃でした。

気温はなんと2℃!

旦那くん送ってくれてありがとう。

彼はこの後、一気に75番の善通寺まで参拝したそうです。

車だと速いなあ。

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このどさん子大将のすぐ近くに雲辺寺口バス停がありました。

この日まず目指す66番札所雲辺寺は四国88ケ所の中で最も標高の高い札所です。

前の65番札所三角寺からは24キロ、歩きで8時間の道のりです。

ここ雲辺寺口からは急坂のハードな道を約3時間かけて登ります。

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このあたりから一般道を離れて遍路道に入って行くので、偶然とはいえ絶妙の場所で歩き終えていたものだなあ、と思いました。

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細くて急な遍路道へ。

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道路の下をくぐって。

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一瞬広い道路に出ると、雲辺寺へのぴかぴか看板あり。

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またすぐに右上の細い道へと進みます。

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山中の遍路道には落ち葉がいっぱい。

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霧が立ち込めています。倒木も!

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イノシシがほりほりした跡ですよ。ひい〜。

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うっそうとした道を勇気を出して歩きます。

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あ、陽が射してきましたよ。

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はい、がんばります!

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むむむ。。

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だいぶ上まで登ってきました。

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あ!雪!

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なんとまあ!山の上は雪が降ったんですね。

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遍路道を抜けて道路に出ました。

雪で道はガリガリです。

旦那くんはナビの案内で雲辺寺ロープウエイを利用したそうですが、よかったです。

ノーマルタイヤでこの道は危険ですものね。

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今年初めて見る雪です。

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あとひといきですよ。

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木々に積もった雪がとけて、霙のようにザーザー落ちてきます。

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山門の前まで来ました。下は雲海!

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雪晴れ!

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雪でいっぱいの雲辺寺の山門前です。

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雪、ゆき!

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66番札所雲辺寺 本堂

礼拝。

雲辺寺は香川と徳島の県境の標高910mのあたりに位置し、住所は徳島県三好市になるのですが、巡拝の道としては讃岐最初の札所とされています。

雲辺寺の創建は弘法大師が16歳の頃、善通寺の堂宇創建の為建築資材を求めて山に入ったところ、霊気を感じて山中に一堂を建立したのが始まりだそうです。

雪晴れの見事な景色でした。

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66番札所雲辺寺 大師堂

礼拝。

通り道は雪かきがしてありましたが、お参りをしている間にも、屋根の雪がどどうと大きな音をたてて落ちていました。

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「おたのみなす」

このなすの中の輪をくぐって奥のなすに座って念じると願いが叶うとか。

雪がたっぷりでちょっと座るのは気がひけちゃいました。

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大師堂脇には屋根から落ちた雪がどっさり。

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令和2年はうるう年で、逆打ちにお参りすれば功徳が大きいとされているそうです。

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山門のそばには清潔なおトイレがありました。

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お参りを終えて山を下ります。

五百羅漢です。

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雪を喜んでいるよう。

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表情が生き生きしていますね。

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思いがけず、こんな雪の日に雲辺寺に行く事ができてラッキーでした。

 

下りの雪道は危ないのでゆっくりと。

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滑らないように。

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下るほどに雪がまばらになってきました。

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こんな倒木の下をくぐりながら。。

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麓が見えて来ました。

遠くには海。

観音寺のあたりでしょうか。

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ようやく下りの遍路道も終わり一般道へ。

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きれいな空とのどかな景色。

次は67番札所大興寺へ向かいます。

66番札所雲辺寺からは、約9.5キロ、歩いて3時間の道のりです。

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歩き遍路のお宿、民宿「青空屋」さんの前を進みます。

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麦畑ですね。

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キンカンのあるおうち

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なんとツマグロヒョウモンがいました!

冬から春になったような気分。

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このあたりのりっぱな日本家屋には、この部分にしっくいのような青い装飾があるのをよく見かけました。

鰻絵の一種かしら。

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歩きやすい広い歩道です。

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こっちを見ていた風格のある猫ちゃん。

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こだわりの剪定ですね。

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これは蓮畑かな。

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石で書いたみたいな大きな道標。

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どんどん行こーうー♪

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有名な遍路宿、民宿「おおひら」さん前。

経営者が体調を崩しておられて現在は休業中なのだとか。

(予約をして知りました)

残念です。

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67番札所 大興寺山門

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64番札所 大興寺本堂

礼拝。

742年、東大寺の末寺で熊野三所権現鎖渡の霊場として開かれたのが始まりと伝えられています。792年、弘法大師薬師如来を本尊として刻み、堂宇を建立して安置した後、真言と天台という二つの宗派の道場として、多くの修験者の集う霊場となったそうです。

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67番札所 大興寺大師堂

礼拝。

 

 

 

 

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鐘の上にある龍の彫刻が見事。

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本堂横に置いてあったお花達。

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鮮やかなキンセンカ

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大興寺にはもう一つ大師堂があります。

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天台大師堂です。

このように二つの大師堂があるのは、真言と天台の二つの宗派の修行の場であったという歴史を物語っています。

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ここでやっと遅めのお昼ご飯を。

境内のベンチで、持参したハタダのケーキ「キュートバトン」をいただく事に。

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ミックスベリーのケーキ

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オレンジのケーキ

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美味しかったです。

 

この日のお参りはこれでおしまい。

あとは予約していた民宿「四国路」さんを探さなくては!

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だいぶ陽も傾いて来ましたよ。

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地図に載っていた民宿のあたりをうろうろしてみたけれどまったく見つからず、大いに焦るわたくし。

近くで畑仕事をしておられたお年寄り数人に道を尋ねて見たけれど、しらんなあ〜という返事ばかり。

とほうにくれた頃、広いお庭の手入れをされていたご婦人に尋ねて見ると、もっと国道沿いに西へ進んで、1つめの信号の手前まで行くと、きっと見つかりますよとのお言葉。

よかった。。

ご親切にありがとうございます!

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教えて頂いた通りに道を行くと、ついに民宿「四国路」さん発見!!!

あった〜!

ごめんください〜と声をかけると、シーン。。。

 

留守なの?!

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もう一度ごめんくださ〜いと戸を開けて見ると、鍵は開いていて玄関にはこんなメモが!

「少しの時間不在しています。 四国路」

「井上様、部屋は2階の2号室です。風呂は1階の奥の階段横です。」

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「風呂 ↑」

なんとまあ、ほっとするやら、困惑するやら、面白いやら。。(笑)

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風呂、どうぞって事ですね。

でも、そんなわけにも。。 

すると、じきにご主人が帰って来られました。

なんでも息子さんが出張されていて、急遽孫さんのPTAの行事に出かけなくてはならなかったのだそうです。

そうでしたか。

色々な事があった盛り沢山な一日でした。

とりあえず、ふかふかおふとんと美味しい晩ご飯にありつけて、ほっとひといきついた夜でありました。

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夕食

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この日の歩数は38256歩!

歩き遍路には程よい距離だったと思います。

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雪催灰の匂いの水和剤  さち

 

ゆきもよいはいのにおいのすいわざい