お天気は曇り。
午前中は甘平(かんぺい)のサンテ入れ。
午後はお墓掃除をした後、注連飾りのウラジロを採りにお山へ入りました。
ウラジロを摘む時のぽきっという手応えが新鮮でした。
雨が降り始める前にお墓掃除ができて良かったです。
お墓の近くには立山(桧林)があるので、降り積もった桧の枯葉が濡れると、掃きにくくなって大変なのです。
年用意も少しづつ。。
そして、今夜の楽しみは「グランメゾン★東京」!
ではお遍路旅の続きです。
歩き遍路の旅5 2日目 冬晴の68番札所神恵院から71番札所弥谷寺(2019年12月24日)
民宿「四国路」の朝ごはん
宿泊客は私一人。
民宿のご主人が、色々と話しかけて下さいました。
昔は農協関係のジュース工場の排水施設のお仕事をされていたそうで、愛媛のポンジュース工場や、保内の柑橘加工場等の設備も手がけられたそうです。
だから八幡浜もよく知っていると。
私が翌日に泊まる「天然いやだに温泉大師の湯」もとてもいい所で、自分たちも同級会はいつもあそこなんよ、とも。
民宿「四国路」、お世話になりました。
出発です。
この日まず目指すのは68番札所神恵院。
67番札所大興寺からは約9㎞、徒歩で二時間半の道のりです。
鷹みたいな凧が鳥おどしのお仕事をしています。
香川には大きなため池が沢山ありました。
私に気づいて遠くに逃げる鴨ちゃん達
高速道の下を潜って。
静かで平らな道です。
このため池では鴨ちゃん達がグループでダンスをしているみたいに、くるくる水面を回っていました。
この日もいいお天気です。
少し賑やかな通りへ出て来ました。
JRの踏切を渡ります。
観音寺の街ですね。
三豊合同庁舎前
遠くの小高い場所に見えるのはお寺かしら。
波のような美しいアーチを描く白い橋は「三架橋」。
日本百名橋にも選ばれていて、観音寺を代表する橋だそうです。
左手の少し小高い場所へ。
68番札所神恵院と69番札所観音寺の山門です。
そう、こちらは同じ境内に二つの札所があるのです。
このような形態は四国八十八ケ所で唯一ここだけだそうです。
山門にも両方のお寺の名前が書かれています。
2つの札所が共存するに至ったのは琴弾八幡宮という古社が大きく関わっています。
703年、海に漂う1隻の船を発見した日証上人が、船から琴の音が流れているのに気づき、引き上げて見ると、中には宇佐八幡神の姿があったそうです。
上人は船を山頂へ引き上げ社殿を作り、琴弾八幡宮として祀り、その別当寺として観音寺を開きました。
その後、弘法大師が琴弾八幡宮を68番札所に、観音寺を69番札所に定めましたが、明治に神仏分離で琴弾八幡宮は四国霊場から外されてしまいます。
その後、琴弾八幡宮のふたつの本地仏のひとつは観音寺に、もうひとつは現在の神恵院に移され、神恵院が68番札所となったのだそうです。
ちょうど境内では観音寺の伽藍の整備が行われていて、大型車両が大きな戸を搬入しているところでした。
68番札所神恵院 本堂
神恵院本堂の外側はこのようにコンクリートの建物のように見えますが…
中に入るとこのようになっていて、ちゃんと屋根のある寺院がありました。
礼拝。
読経の声が綺麗に響きました。
68番札所神恵院 大師堂
69番札所観音寺 本堂
69番札所観音寺 大師堂
納経所も1ケ所です。
境内にあった素敵なカフェ「梧桐庵」
少し早めの昼食を戴きます。
スダチうどん
細麺でスダチの風味がさわやか。おだしうまし。
デザートには銭形アイス
パリパリ最中の抹茶アイスは美味で、白玉と小豆と大の仲良し。
境内の石段の上は薬師堂。
この上の遊歩道を更に登ると、なんと「銭形展望台」に行く事ができるのです!
ほらね。
美しいですね。
さあ、次は70番札所本山寺へ。
69番札所観音寺からは財田川に沿って約5㎞。
徒歩で1時間20分の道のりです。
広い歩道です。
少し細い遍路道へ。
前も後ろもだあれもいません。
この旅の途中、一人も歩き遍路さんには出会いませんでした。
冬だからかしら。
道の両側にはひっつき虫のセンダングサがいっぱいでした。
見慣れないひっつき虫もいました。
これは「オモナミ」ですね。
連れて帰らないようにしなくっちゃ。
またまた鷹の凧発見!
びゅんびゅん飛び回っていいお仕事をしていました。
線路の下を潜って。。
なかなか見れない光景です。
犬の散歩をしているおじいさんが、どっからきたん?と話しかけてくれました。
愛媛ですと答えると、わしも親戚が新居浜におるけん時々愛媛に行くんよと言われておりました。
白いわんちゃんもかわいかったです。
到着しました。
もう門松が飾ってありました。
見事な門松ですね。
龍の手水鉢
70番札所本山寺 本堂
本山寺は807年に平城天皇の勅願により、弘法大師が建立したそうです。
天正年間に長宗我部元親に襲われた時には、当時の住職が果敢に体を張って軍勢を押し留めようとしましたが、腕を切られてしまいます。
そして境内に押し入った兵士たちの前に現れたのは阿弥陀如来像でした。
それもその阿弥陀如来像は腕から血を流していたのです。
驚いた兵士たちは退き、本山寺は兵火から免れたのだそうです。
70番本山寺 大師堂
ご本尊は馬頭観世音菩薩。
馬が草を無心に食べるように、人間の悪い心を食べてくれると言われています。
それにちなんだ2頭の馬の像
また明治時代に建設された五重の塔も見事。
現在大改修の為の御寄進を募っておられるようでした。
次の札所は71番弥谷寺。
70番札所本山寺からは約13㎞。
徒歩で3時間半の道のりです。
なんと要潤さんの大看板が迎えてくれました。
「ようこそ 僕のふるさと 三豊市へ」 素敵〜♪
高瀬町はお茶どころでしょうか。
あちこちにあるため池。
真っ赤なのはピラカンサですね。
前は遍路地図ばかりながめていましたが、この頃はほぼ道標を頼りに歩いています。
悩んだ時だけ地図を見ます。
道はえんえんと。
大きなアロエ?
麦畑も多し。
こっちはブロッコリーかな?
だいぶ弥谷寺に近づいてきたようです。
青空に感謝して。
山の方へ。
この日のお宿「天然いやだに温泉大師の湯」に到着。
この時点で午後4時。
チェックインした後で、更に上にある弥谷寺を目指します。
納経所はどこも午後5時までなので急がねばなりません。
71番札所弥谷寺 山門
しかしここからの石段が長いのです。
参道の途中の手水鉢の近くの金剛拳菩薩像
優しいお顔でかがむようにこちらを見ておられて元気をもらいました。
更に石段は続く。
日も暮れてきそうなので急がないと!
71番札所弥谷寺 大師堂
この大師堂は納経所を兼ねているので、まず1番にこちらへ。
時間が時間なので、いつもとは逆に、納経所、大師堂、本堂の順に回る事にしました。
中に入って左手が納経所、右手が大師堂です。
大師堂の裏手には獅子の岩屋という岩窟があります。
ここは幼い弘法大師が学問に励み修行をした場所だそうです。
上部に見えるのは「ほら地蔵尊」。
本堂はまだまだ石段を登ります。
岸壁には磨崖仏が刻まれています。
やうやく本堂に到着しました。
71番札所弥谷寺 本堂
幼い日の弘法大師が修行の日々を送った場所だそうです。
本堂から見えた夕暮れの景色
暗くならないうちに宿に帰れて良かったです。
夕食
ごちそうさま♪
この日の歩数は46370歩!
ちょっと歩きすぎたかな。
でも夜、温泉にゆっくり入ると、だいぶ疲れを癒してもらいました。
いやだに温泉、いいです!非常〜にいい!
長い記事にお付き合いくださり、ありがとうございました♪
組長を追ったドキュメンタリー番組はいよいよ明日です↓ お見逃しなく!
「夏井いつき 俳句の種をまく」
本放送:総合 2019年12月30日(月)18:05~18:48
再放送:教育(Eテレ) 2020年1月26日(日)15:15~15:58
いずれも<全国向け>
ヤッケ着て撒く豊作の御礼肥 さち
やっけきてまくほうさくのおれいごえ