つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

大宝寺のうば桜を見に行きました♪





お天気は晴れのち曇り。

今日は松山へ桜を見に出かけました。

Hがもう3日後にはパリへ戻ってしまうので

日本の桜をたっぷりと見せてあげたかったのです。

彼女にとっては六年ぶりの日本の桜。

出かけたのはhisohiso様が「猫まち」で紹介して下さっていた

大宝寺松山市南江戸5丁目)のうば桜です。





この名木には今日初めてお目にかかりました。

なんてりっぱな大樹でしょう!

エドヒガンにしては花が白く花弁がおおぶりです。

降り注ぐような白い花が華やかでありながらも崇高なイメージ。

すでに満開を過ぎていると聞いていましたが

柔らかい日差しの中ではらはらと白い花びらがこぼれて

ゆっくりと飛花落花の妙を楽しみました。

今日が最高の日だ、と思いました。

Hも感激したようでしきりにシャッターを切っていました。





この桜には伝説があります。

病にかかった長者の娘をその乳母がお薬師様に願掛けする事によって

自らが身代わりとなり娘を救いました。

亡くなる前に「お薬師様へのお礼に桜の木を植えて下さい。」

と言い残した乳母との約束どおり長者はお堂の前に桜の木を植えました。

その花は乳房のような形で、母乳のような色であったそうです。

この話は小泉八雲によって英訳され、『怪談』にも納められています。

それでは写真をどうぞ☆






























































大桜墓石百基を従えて  さち