つれづれなるさっちII

俳人 井上さちの日々 第一句集「巴里は未だ」(文學の森)

午後は雨でみかんとり撤収&旅レポート13モン・サン=ミッシェルその3モン・サン=ミッシェル修道院♪



朝は晴れていましたが正午には雨。

みかんの収穫も撤収です。



ではでは、時間ができたので久々に旅レポートの続きでも。



旅レポート13 
モン・サン=ミッシェルその3 モン・サン=ミッシェル修道院





モン・サン=ミッシェル修道院は独特の様式を持つ建造物で、中世の建築家の巨匠達によって花崗岩の岩山の周囲に建物を巻き込むようにして作られています。
教会堂はカロリング期の様式で、身廊はノルマン様式(11〜12世紀)、百年戦争後の1421年に破壊されたロマネスク様式の内陣はフランボワイアン・ゴシック様式(15世紀半ば〜16世紀初頭)として再建されました。
これらの周囲を13世紀の重層構造の修道院建築と13〜15世紀の軍事施設が取り囲んでいます。
ゴシック・リヴァイヴァル建築の鐘楼と尖塔は1897年に完成し、その上に奉られた剣と盾を持つ大天使ミカエル像は彫刻家エマニュエル・フレミエの製作です。このミカエル像は1987年に修復され、ヘリコプターによって設置されたそうです。



塔の先端にある大天使ミカエル像

下から撮ったのでちょっと見えにくいのですが、左手に丸い盾、右手は剣を高くかざしています。
翼を大きく広げた勇ましく美しいお姿です。
息子とっちーにこのミカエル像のレプリカをお土産に買ったのですが、はたして喜んでくれたかしら。
電話の声は苦笑いちっくでした。



ここが修道院の入り口、哨戒の間です。
沢山のお土産物が並んでいます。



料金所



階段を上がっていくと左側に修道僧の居住棟、右側には教会が見えます。



まるでノートルダムのようですね。







教会の塔が見えます。



西テラスに出ました。
当初の教会の前庭部分になります。



素晴らしいながめです。





左が海に浮かぶ景観を取り戻す為に建設中の橋です。
私達は右側の道を通ってきました。
左上のあたりまでシャトルバスが送迎してくれます。









西テラスから見る尖塔



尖塔の内部はこのような見事な鐘楼となっています。
天井中央から下がっている紐を引くと鐘が鳴るそうです。



ステンドグラスは優しい色合い。





パイプオルガンもあります。





これは中庭に面した回廊です。
この回廊は通路というだけでなく祈りと瞑想の場でもあったそうです。















回廊から色々な場所が見渡せるようになっています。
先程の西のテラスも見えています。高さがありますね〜。



ミカエル像も見えます。





続いてやってきたのは合同の食事室です。
電球がいっぱい下がっていてハリー・ポッターの学校の食堂みたい。


























この巨大な車輪は監獄化していた頃に、幽閉されていた政治犯の食糧を引き上げる為に設置されました。







下から見上げるとこうなっています。




下がっているのはステンドグラスの飾り物のようです。
不思議な雰囲気ですね。



これにて修道院内部は終了です。



帰り道











































犬と一緒に来ている人が結構いました。
帰りは名残惜しくて、シャトルバスに乗らずにこの道を何度も振り返りながらゆっくり歩きました。
だんだん遠くなるモン・サン=ミッシェル。。
時代の波に翻弄され、修道院、要塞、監獄、そして再び修道院として姿を変えて来たモンサンミッシェルのなんと奥深い事でしょう。
とても素晴らしかったです。



パリへ帰る列車はとてもいい席を予約してもらっていました。
静かでふかふかのシートですぐに寝てしまいました。











むかしみちとある道標や冬の空  さち