お天気は晴れ。
極早生蜜柑の収穫が続いています。
今年は庭のフジバカマがまだ二分咲き程度。
夏の暑さのせいで秋のお花は皆開花が遅れているようですね。
アサギマダラはまだ来ない。。
では先日のダム旅の様子でも。
ダムの旅6 高知東部のダム(2023年9月22日)
今回巡ったダムは高知県東部の6ヶ所です。
和食川水系にある和食ダムと奥出ダム、伊尾木川水系にある伊尾木川ダム、奈半利川水系にある平鍋ダムと久木ダムと魚梁瀬ダムです。
私達は「よんでんダムナビ」を参考に四国のダムを巡っているのですが(全部で88ヶ所あります)、そこには和食ダムは載っていませんでした。
でも下調べをしているうちに、和食ダムにはダムカードがあり、現在ダムは建設中だという事がわかりました。
そこで、最初に行く予定だった奥出ダムのすぐ近くなので、和食ダムも立ち寄ってみる事に。
早朝に家を出発してのんびり下道を走ります。
道中の景色を見たり、道の駅に立ち寄ったりしながらゆっくり行くのが楽しいです。
今回は大洲の菅田経由で高知の檮原に入りました。
各ダムの位置関係はこんな感じ。
和食ダムに行く途中に奥出ダムとの分岐があるのですが、もうそのあたりからダム工事の巨大なクレーンが聳え立っているのが見えました。
和食ダムに着いたのは9時半頃。
和食(わじき)ダム
和食ダムは重力式コンクリートダムで、堤高は51m、堤頂長は121.5m、堤体積は64千m3 で、有効貯容量は680千m3となっています。
和食川にあり、ダム事業者は高知県です。
ダム建設の目的は、治水、新たな水道用水の供給、河川環境の保全の為だそうです。
クレーンが休みなく行ったり来たりして、セメントを運搬しているようでした。
和食ダム展望台
ダムが完成するのは令和7年だそうです。
工事は平成25年から始まっているので、ダム建設には相当な年月がかかるものだと実感しました。
道をもう少し進んで上流側から見た景色。
和食ダム ダムカード
ダムカードの写真より、今は工事がだいぶ進んでいるのがわかりますね。
和食ダムのダムカードをもらえる場所は、ダムとは少し離れている建設事務所です。
ダムが完成した頃にまた訪れてみたいです。
奥出(おくだし)ダム
奥出ダムは重力式コンクリートダムで、堤高は18.7m、堤長頂は62m、堤体積は10千m3、有効貯水容量は81千m3です。
和食川水系奥出川にあり、ダム事業者は高知県です。
和食ダムからは車で10分ほどです。
堤の上を歩いてみましょう。
今回訪れたダムで堤の上を通行できたのは、何故かここだけでした。
そして全く人気(ひとけ)なし。
堤の上から流れ落ちる水を見るのがダム観察の醍醐味。
さ〜っと気持ちの良い音で水が流れていました。
この堤は奥がこのように90度くらいカーブしているのです。
こんな構造のダムは珍しいみたいです。
ダム湖は奥出池。
森を映して神秘的です。
ダムの下流側にも道があったので行ってみました。
見上げるのもいいですね〜。
よく見ると、この道には動物の骨みたいなものがいくつも落ちていてびっくり!
旦那くんは「誰かがスペアリブ食べたのかな?」なんて言ってました〜(笑)
こんな虫達との出会いも。
ヒメアカネ
キンモンガ
奥出ダムのダムカードはありません。
伊尾木川ダム
伊尾木川ダムは重力式コンクリートダムで、堤高は22、8m、堤長頂は57m、堤体積は10千m3で、有効貯水容量は327千m3となっています。
伊尾木川にあり、ダム事業者は四国電力です。
到着したのは11時半頃。
このダムは堤の上の扉が閉まっていて立入禁止でした。
残念ですが、工事もしているようでしたし、構造上危険なのかもしれません。
柵の網目から撮ったダム湖
伊尾木川ダム ダムカード
ダムカードは隣接している管理事務所でもらえます。
四電のダムなのでスマホにダムロボも獲得しました!
ちょっと巨神兵風。
「木に覆われていて全身を見ることができない」(笑)
最初に撮ったダムの景色も、少し下流の木々の間からやっと撮ったもの。
ダムロボの説明の由来もここにあるんですね↓
その後は伊尾木川水系から奈半利川水系へ。
くろしお鉄道の駅がそのまま道の駅になっています。
ここには私の大好きな、土佐の田舎寿司があります。
ちょうどお昼頃だったので、人気の田舎寿司は残り少なくなっていましたが、なんとか購入♪
旦那くんは筍の載ったお寿司が気に入ったよう。
私は茗荷とりゅうきゅうの載ったお寿司が特に大好き!
さっくりと爽やかでとっても美味しかったです。
高知に来ると田舎寿司を戴くのが楽しみの一つとなっています。
平鍋ダム
平鍋ダムは重力式コンクリートダムで、堤高は38m、堤頂長は124m、堤体積は60千m3、有効貯水容量は980千立方メートルです。
奈半利川にあり、ダム事業者は電源開発株式会社です。
青い四連のラジアルゲートがかっこいいですね。
やはりここもダムの近くは立入禁止でした。
平鍋ダム ダムカード
久木(くき)ダム
↑ダムナビが導いてくれた場所から見えた久木ダムの一部がこれ。
この施設の手前に堤や水門があるはずなのですが、全く見えません。
ええ〜?
久木ダムは重力式コンクリートダムで、堤高は28m、堤頂長は94、5m、堤体積は28千m3で、有効貯水容量は1340千m3です。
帰り道に木々の間からわずかに水色のラジアルゲートらしきものが見えました。
冬場に木の葉が落ちればもっとよく見えるのでしょうか。
他の道を探せばもっと久木ダムに近づく方法があったのかもしれませんが、17時までにダムカードの受け取りをしなくてはならないので、これ以上探すのは無理でした。
もっと近寄りたかったです。
仕方ない、ダムカードで全貌を見せてもらいましょう。
これは空撮でしょうか?
右に写っている白い建物が、写真に撮った施設でしょうね。
久木ダム ダムカード
魚梁瀬(やなせ)ダム
魚梁瀬ダムはロックフィル式のダムで、堤高は四国最高の115mです。
堤頂長は202m、堤体積は2800千m3、有効貯水容量は72500千m3です。
堤体にある、工事の時使用されていたジグザグの道がこのダムの特徴です。
ここも堤へは立入禁止でした。
道を更に上に行くと、展望台がありました。
そこからの景色。
なんとも壮大です!
さすがは四国最高の堤高ですね。
展望台の案内図
平鍋ダム、久木ダム、魚梁瀬ダムの、3ヶ所のダムカードは全て高知電力所でもらえます。
高知電力所に到着したのは16時50分。
ふ〜、なんとか間に合いました!
カードをもらうにはそのダムに行ったとわかる写真の提示が必要です。
久木ダムの写真がやや不安でしたが無事カードを獲得する事ができました。
今回のダム旅はダム本体に近づけない場所が多かったけれど、この日予定していたダム6ヶ所をそれなりに楽しく巡る事ができてよかったです。
おまけ
久木ダムの手前には魚梁瀬森林鉄道時代の遺構の橋が残されていて、歴史を感じられるスポットとなっています。
めがね橋(二股橋)
橋脚の二連アーチが風情があって美しいですね。
ほりがお橋(堀ケ生橋)
橋の中央にあるバルコニーがレトロで素敵。
当時はここに線路があったのでしょうね。
この森林鉄道は明治44年に馬路から田野の間が開通し、その後馬路から魚梁瀬へと延長し、大正4年には終点の石仙まで軌道が伸び、やがて奈半利川沿いにも軌道が伸び、ついには総延長250kmという四国最大の森林鉄道となりました。
高知の林業を支えてきたであろう森林鉄道ですが、その後の魚梁瀬ダムの建設に伴い、惜しまれながら廃線となったそうです。
それでも、昔使われていた森林鉄道時代の橋やトンネルが、今尚現役で県道の一部として使われていて、人々の生活の中に残っている事に感動しました。
馬路村には森林鉄道を体験乗車する施設もあるようです。
この日宿泊したのは「ホテルなはり」
夕食は全国きき鮎コンテストで優勝したという、奈半利川の鮎をふんだんに使った鮎づくしのお料理です。
鮎の塩焼きは塩加減と焼き加減が絶妙で、香り高く、とっても美味しかったです。
もう大満足でした♪
デザートはアイスクリン!
「ホテルなはり」は小さなホテルですが、お料理が美味しくて、大浴場と露天風呂があるところがおすすめです。
まだしばらくはお得なクーポンがもらえるみたいですよ↓
皆さんも東高知へゴー♪
満月を切る萬斎の三番叟 さち
まんげつをきるまんさいのさんばそう